立川小春志

立川 小春志（たてかわ こしゅんじ）について

立川小春志は、1982年10月7日生まれの日本の落語家で、立川談春の弟子として知られています。落語立川流で初の女流真打として、彼女は特に注目を集めています。本名は廣瀬麻美で、彼女の出囃子は「二人椀久」です。

出身と学歴

東京都港区出身で、両親はともに関西出身です。妹が一人います。港区立青南小学校を経て、青山学院中等部、高等部を卒業しました。高校時代の同級生には、鈴木敦（鈴本演芸場七代目席亭）や田淵裕章（フジテレビアナウンサー）がいます。その後、東京農工大学農学部に進学し、落語研究会に所属しました。先輩には柳家小八がいます。大学院では「粘菅目昆虫の細胞培養」を研究しましたが、中退しています。

落語家としての活動

2006年に立川談春に入門し、前座名「こはる」を名乗ります。大学2年時に談春の落語を聞いて感動し、彼の弟子になる決意を固めました。彼女は中性的な容姿や声のため、初期には時折男に間違えられ、大師匠の談志も入門から1年まで男性だと思っていたことがあります。2012年には二ツ目に昇進し、2023年5月には真打に昇進。昇進とともに、立川小春志という名前に改名しました。

活動内容

小春志は、漫談家の遠峰あことのユニット「あこはる」や、演芸男装ユニット「輝美男五」での活動に加え、春風亭ぴっかり☆、蝶花楼桃花、春風亭柳枝との二人会も定期的に開催しています。また、彼女は「落語ガールズ」という、流派を超えた女流落語家ユニットにも所属しています。さらに、日本舞踊を尾上五月に、和伝流手裏剣道を木﨑克彦に教わっており、手裏剣道では名誉初段位を取得しています。2023年9月からは東京農工大学の広報大使としても活動しています。

バラエティとメディア出演

小春志は、バラエティ番組にも出演しており、特に「笑点特大号」の若手大喜利レギュラーとして知られています。また、さまざまなラジオ番組やテレビアニメにも出ています。彼女の多様な才能はメディアでも高く評価されています。2023年には、笑福亭鶴瓶のラジオ番組にも出演予定です。

近年の活動とイベント

2023年5月5日、真打昇進披露宴を明治記念館で開催し、多くの注目を集めました。彼女は黒紋付姿や白無垢姿で登場し、特別な演出で会場を盛り上げました。さらに、2023年10月28日から11月1日まで、有楽町朝日ホールで真打昇進披露興行を行い、予定通り昼夜で全10公演を成功させました。これらの活動は、彼女が今後どのような道を歩むのか、大きな期待を抱かせています。

立川小春志は、普通の落語家とは違った背景と経験を持ち、これからの落語界に新たな風を吹き込む存在です。その魅力は多様な表現力とアイデア、ユニークなキャラクターに表れており、ますますの成長が楽しみです。

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