立野公園

立野公園について

東京都練馬区立野町に位置する立野公園は、都内でも有数の面積を誇る練馬区立の都市公園です。1994年に開園したこの公園は、かつて中央大学の体育施設として使用されていた吉祥寺運動場跡地を利用して整備されました。

歴史と概要

立野公園が現在の場所に誕生した背景には、中央大学が1980年代後半から90年代初頭にかけてキャンパス機能を八王子市に移転させたことがあります。これに伴い、1935年に野球場用地として購入された吉祥寺運動場が閉鎖され、その広大な跡地（約22,000平方メートル）を活用する形で公園として生まれ変わりました。敷地の大部分は自然を生かした緑豊かな空間となっており、そのうち約7,000平方メートルは開放的な広場として整備され、多目的に利用されています。

特徴

都内の多くの区立公園ではペットの立ち入りが制限されていますが、立野公園は例外的に、定められたルールやマナーを守れば愛犬と一緒に園内を散策できるのが大きな特徴の一つです。愛犬家にとっては気軽に立ち寄れる貴重な場所として知られています。

また、練馬区は1992年に中国北京市海淀区と友好・協力交流に関する合意書を締結しており、この友好関係を記念して、海淀区から碧桃樹（へきとうじゅ）と呼ばれる美しい花桃の苗木が贈られました。これを機に、公園内に『桃花源』と名付けられた本格的な中国式の庭園が造られました。春には美しい花桃が咲き誇り、訪れる人々の目を楽しませます。池やあずまやなどが配され、異国情緒あふれる静かで落ち着いた空間となっています。

主な施設

立野公園には、幅広い年齢層が楽しめる様々な施設が整備されています。

生態池: 生物の多様性を育むことを目的とした池で、水辺の生き物や植物を観察できます。
遊具: 子供たちが安全に楽しめるように配慮された遊具が複数設置されています。
築山: 公園に立体感をもたらし、子供たちの遊び場としても利用される小さな山です。
じゃぶじゃぶ池: 夏季限定で利用できる水遊び場。子供たちに人気です。
水飲み場: 園内各所に設置されており、水分補給に便利です。
トイレ: 清潔に保たれたトイレ施設が利用可能です。

その他にも、広々とした空間を利用して凧揚げなどが楽しめる「たこあげ広場」があり、休日には多くの家族連れで賑わいます。

所在地とアクセス

所在地: 東京都練馬区立野町32番1号

公共交通機関を利用したアクセスは以下の通りです。

バス: 西武新宿線「大泉学園駅」南口またはJR中央線・京王井の頭線「吉祥寺駅」から運行する西武バス【吉61・62系統】に乗車し、「関町南二丁目」バス停で下車。バス停から公園までは徒歩約5分です。
* バス: 西武新宿線「武蔵関駅」またはJR中央線・京王井の頭線「吉祥寺駅」から運行する西武バス【吉61・62系統】に乗車し、「関町南二丁目」バス停で下車。バス停から公園までは徒歩約5分です。

近隣施設

公園の周辺には、広大な緑地を持つ善福寺公園や、学術機関である成蹊大学などがあります。これらの施設と合わせて訪れることで、より豊かな一日を過ごすことができるでしょう。

立野公園は、その広々とした空間、多様な施設、そしてユニークな桃花源庭園や犬同伴可能な特性から、地域住民だけでなく、多くの人々にとって大切な憩いの場、交流の場となっています。自然を感じながらリラックスしたり、体を動かしたりと、様々な過ごし方ができる魅力的な公園です。

ちなみに、同じく以前中央大学の体育施設だった跡地を利用した公園として、練馬総合運動場が練馬総合運動場があります。

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