竜の舞踏 (ゲーム・オブ・スローンズ)

『竜の舞踏』詳細解説

『竜の舞踏』は、HBO制作のファンタジー・ドラマシリーズ『ゲーム・オブ・スローンズ』の第五章、第九話にあたるエピソードです。デヴィッド・ベニオフとD・B・ワイスが脚本を手掛け、デヴィッド・ナッターが監督を務めました。このエピソードは、原作『乱鴉の饗宴』と『竜との舞踏』を基に構成されており、物語は複数の場所で同時進行します。

各地の物語

ブレーヴォス

アリア・スタークは、ジャクェン・フ=ガーの指示を受け、賭博師を暗殺する任務を負っています。しかし、彼女はメイス・タイレルとマーリン・トラントが到着したことに気づき、任務を放棄してトラントを尾行します。トラントが売春宿で少女を選ぶのを目撃したアリアは、その光景に衝撃を受けます。〈黒と白の館〉に戻ったアリアは、ジャクェンに嘘をつき、翌日に賭博師を暗殺すると告げます。

〈壁〉

ジョン・スノウは、ハードホームから救出した〈野人〉たちと、〈冥夜の守人〉の生き残りと共に〈黒の城〉に帰還します。門の前で、アリザー・ソーンは彼らを敵視しますが、サムウェル・ターリーはジョンの行動により多くの〈野人〉を救うことができたと主張します。しかし、多くの〈冥夜の守人〉は〈野人〉の受け入れに不満を抱いており、アリザーはジョンの同情心が皆を危険に晒すと警告します。

北部

スタニス・バラシオンの陣営は、ラムジー・ボルトンによる奇襲を受け、食料を焼かれてしまいます。スタニスは軍が冬を越せないことを悟ります。ダヴォス・シーワースは〈黒の城〉への退却を進言しますが、スタニスは拒否。窮地に立たされたスタニスは、メリサンドルに娘シリーンを生贄として〈紅き神〉に捧げることを許します。シリーンは火あぶりにされ、悲痛な叫びを上げます。当初スタニスの決定を支持したセリースは、わが子が焼かれるのを目の当たりにし、後悔の念に苛まれます。

ドーン

ジェイミー・ラニスターは、ドーラン・マーテルの前に連れてこられ、自分の行動を説明します。ジェイミーはミアセラ・バラシオンを救出するために来たと言い、ドーランはエラリア・サンドの仕業であることを察知します。ドーランはラニスター家との戦争を避けるため、ジェイミーとの交渉に応じます。ミアセラをキングズランディングに戻す代わりに、トリスタン・マーテルが〈小評議会〉の席を得ることになります。トリスタンは、ブロンを殴ったアリオ・ホターを殴り返すことで決着をつけます。ドーランはエラリアに忠誠を誓わせ、彼女に最後の機会を与えます。

ミーリーン

デナーリス・ターガリエンは、ティリオン・ラニスター、ミッサンデイ、ダーリオ・ナハーリス、ヒズダール・ゾ・ロラクと共に闘技場へ。試合の途中で、ジョラー・モーモントが現れて、デナーリスを狙った暗殺者を阻止します。直後、〈ハーピーの息子たち〉が闘技場を襲撃し、ヒズダールは何度も刺されます。デナーリス一行は絶体絶命の危機に陥りますが、ドロゴンが突如現れ、炎を吐いて〈ハーピーの息子たち〉を蹴散らします。デナーリスはドロゴンの背に乗り、飛び立ちます。デナーリスの味方は、女王がドロゴンに乗って飛び去るのを呆然と見送ります。

視聴者数と評価

『竜の舞踏』は初回放送で714万人が視聴しました。一週間以内の録画視聴を加えると、視聴者数は992万人に達し、18歳から49歳までの視聴率は5.2％を記録しました。このエピソードは、エミー賞でエミリア・クラークが助演女優賞にノミネートされ、編集賞シングルカメラ・ドラマシリーズ部門を受賞しました。

参照

このエピソードは、物語の重要な転換点を示し、視聴者に大きな衝撃を与えました。各キャラクターの運命が大きく動き出し、今後の展開に期待が高まる内容となっています。

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