竜ヶ森 (北秋田市・大館市)

竜ヶ森（りゅうがもり）

竜ヶ森は、秋田県北秋田市と大館市にまたがる山で、森吉山の寄生火山として知られています。大館市比内地区と北秋田市鷹巣地区の境界に位置し、森吉ダムや太平湖のすぐ北にそびえ立っています。太平湖を挟んで森吉山と対峙するその姿は、遠くから見ると鍋を伏せたような穏やかな山容をしています。

概要

かつて竜ヶ森の山麓には、大葛や明利又といった場所に数多くの鉱山が存在し、地域の経済を支えていました。近年では、造林業が盛んに行われ、地域住民の生活に深く根ざした山として発展してきました。山名は、古くから行われていた雨乞いの風習に由来し、「竜神」が祀られていたことにちなむとされています。

登山

竜ヶ森の山開きは、1963年（昭和38年）から毎年6月1日に行われています。大館市と北秋田市が合同で山頂にて安全祈願祭を執り行い、シーズンの安全を祈願します。山頂には山小屋が建てられており、積雪時にも利用できるようスコップが常備されています。

登山コースは、大館市側からは熟練者向けの最上コースと、初心者向けの比内コースの2種類があります。北秋田市側からは、寒沢コース、小繋コース、東ノ又コースの3種類があります。竜ヶ森の南方には小繋山 (1010m) があり、小繋コースを経由して登頂することも可能です。北秋田市側からのアクセスは、秋田県道111号桂瀬笹館線および林道を利用し、麓の竜ヶ森キャンプ場から各登山口（寒沢、小繋、東ノ又）まで車で移動できます。

竜ヶ森キャンプ場

竜ヶ森キャンプ場へは、明利又集落から自動車で約40分程度の距離です。キャンプ場を利用する際は、事前に北秋田市産業部商工観光課に申請書を提出する必要があります。キャンプ場内には、テントサイト、トイレ、夜間照明設備、休憩・宿泊施設「ドラゴンハウス」、炊事場・キャンプファイヤーサイトなどが完備されており、快適なキャンプを楽しむことができます。

参考文献

佐々木民秀 (2010). “30.竜ヶ森”. 秋田県の山. 新・分県登山ガイド. 4 (改訂版 ed.). 山と渓谷社. ISBN 9784635023542

外部リンク

竜ヶ森 - 大館市

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