竜翔寺

竜翔寺（りゅうしょうじ）は、京都市北区大徳寺町に位置する臨済宗の寺院です。山号を瑞鳳山と称します。

歴史

竜翔寺は、その歴史の中で、京都十刹という格式の高い寺院の一つとして名を連ねたことがあります。寺の始まりは、1309年（延慶2年）に後宇多上皇が、柳殿御所跡を南浦紹明という僧侶の塔所として寄進したことに遡ります。当初は瑞雲庵という庵として始まり、通翁鏡円が塔主を務めていました。その後、瑞鳳山竜翔寺と改称し、絶崖宗卓が住持となりました。

1386年（至徳3年）には、京都十刹の一つに数えられましたが、その後、諸山という位置づけに変わりました。1541年（天文10年）には、大徳寺の山内に移転し、大徳寺の塔頭となりました。しかし、1874年（明治7年）の明治維新による廃仏毀釈の影響を受け、一時的に廃寺となりました。

その後、1925年（大正14年）に山口玄洞の寄進によって再建され、現在に至ります。再建後は、大徳寺派の専門道場として、禅の修行に励む僧侶たちの育成に貢献しています。

境内には、大政所や佐々成政の墓があり、歴史的な人物との関わりも深く感じられます。

脚注

特筆すべき脚注はありません。

関連項目

京都十刹
大徳寺

これらの関連項目からも、竜翔寺が日本の仏教史において重要な役割を担ってきたことが伺えます。

竜翔寺は、その長い歴史の中で、幾多の変遷を経てきましたが、現在も臨済宗の寺院として、静かにその歴史を刻み続けています。

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