竪琴

竪琴について

竪琴（たてごと）は、複数の弦を上下方向に張り、弦が特有の音を発生させる構造を持つ撥弦[[楽器]]の総称です。撥弦[[楽器]]とは弦の振動によって音を出す楽器であり、指や爪、撥（ばち）などで弦を弾く使用法を持つ楽器群のことを指します。これにより、多彩な音色が生まれ、世界中で親しまれています。

楽器分類における竪琴の位置

代表的な竪琴として知られているのがハープです。ハープは、弦が共鳴胴からネックに向かって斜めに張られた構造を持ち、そのため特有の美しい響きを生み出します。一方、ドイツ語で竪琴を意味するリラ（Leier、ライアー）は、ハープとは異なる弦の張り方をしており、別の楽器群に分類されます。これにより、竪琴の種類は多様であり、弦鳴楽器全体をさらに分類すると、以下の5つのカテゴリーに分けることができます：

• - ハープ属
• - リラ属
• - ツィター属（チター属）
• - リュート属
• - 楽弓属

たとえば、ハープ属の楽器では弦が支柱に対して平行に張られているのに対し、リラ属では横棒に弦が垂直に張られています。また、ツィター属の楽器では、楽器の両端に弦を留め、旋律を奏でるための数本の弦と、ハープ同様の張弦が存在します。

リュート属の楽器については、弦が楽器本体の棹部分にまで及んでいます。リュートは、しばしばギターとも比較され、実質的に竪琴の範疇を超えた楽器とされます。楽弓属については、非常に広範であるため、詳細な解説はここでは割愛します。

各地の竪琴の具体例

世界各地には多くの竪琴が存在し、その形や音色は地域ごとに異なります。具体的な例を挙げると、竪箜篌（くご）は、地面に置かれた竪琴として知られ、多くの民族音楽で使用されています。また、ミャンマーのサウン・ガウは小説や映画『ビルマの竪琴』に登場し、特に注目される楽器です。このように、それぞれの地域には独自の竪琴があり、文化や伝統を反映した音楽が奏でられています。

竪琴は、楽器表現の豊かさを象徴する存在であり、今後も様々な形で音楽と共生し続けることでしょう。その音色は、多くの人々に深い感動を与え続けることが期待されます。

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