端本秀夫

端本秀夫：日本の財務を担う官僚の軌跡

端本秀夫（はしもと ひでお）氏は、1973年生まれの日本の財務官僚です。そのキャリアは、大蔵省（現財務省）入省から始まり、財務省、金融庁の要職を歴任し、日本の財政政策の中枢で活躍しています。

若き日の研鑽とキャリアのスタート

端本氏は、ラ・サール高等学校を経て、東京大学法学部を卒業。1996年に大蔵省に入省しました。当時の大臣官房秘書課では、採用活動や人事関連の資料作成に携わりました。1998年6月には南メソジスト大学へ留学し、金融分野の知識を深めました。

多岐にわたる業務経験

帰国後、端本氏は2005年7月に花巻税務署長に就任し、税務行政の現場を経験しました。その後、財務省国際局開発機関課長補佐として、世界銀行グループの開発政策案件を担当し、国際的な視野を養いました。また、国際局為替市場課長補佐としては、外貨準備の管理・運用に携わるなど、金融市場における実務経験も積みました。

2010年7月には、主計局総務課長補佐に就任。2013年6月には、主計局主計官補佐（地方財政係主査）として、地方財政に関する政策立案に携わりました。2015年7月には、主計局総務課長補佐（企画担当）兼主計局総務課予算企画室長として、予算全体の取りまとめを担当し、各省庁の予算事業の優先順位付けを行うなど、予算編成の中枢で活躍しました。

金融庁での経験と社会保障への注力

2020年7月には、金融庁総合政策局参事官（信用制度担当）に就任し、金融システムの安定化に貢献しました。さらに、2022年7月には、主計局主計官（厚生労働、こども家庭担当）として、少子化対策に取り組みました。2023年7月には、主計局主計官（厚生労働、社会保障総括担当）を兼務し、社会保障制度の持続可能性確保に尽力しています。

国際舞台での活躍

2017年6月から2020年7月にかけて、国際通貨基金（IMF）に派遣され、国際的な金融政策にも携わっています。この経験は、グローバルな視点から日本の財政政策を考える上で重要な基盤となっています。

端本秀夫の人物像

端本秀夫氏は、その経歴からわかるように、財務省と金融庁において、多岐にわたる分野で専門知識と政策立案能力を発揮してきた官僚です。国際的な金融政策から国内の予算編成、社会保障制度の構築まで、幅広い分野で日本の財政を支える重要な役割を担っています。その仕事ぶりは、日本の財政運営における専門性と責任感を示すものと言えるでしょう。

略歴

1996年4月：大蔵省入省（大臣官房秘書課）
1998年6月：留学（南メソジスト大学）
2000年7月：主税局総務課総務第一係長
2001年1月6日：財務省主税局総務課総務第一係長
2002年7月：金融庁総務企画局市場課長補佐（基金担当）
2004年7月：金融庁総務企画局企画課長補佐
2005年7月：花巻税務署長
2006年7月：国際局開発機関課長補佐
2008年7月：国際局為替市場課長補佐
2010年7月：主計局総務課長補佐
2011年：主計局主計官補佐（文部科学第一、二係主査）（教育予算担当）
2013年6月：主計局主計官補佐（地方財政係主査）
2014年7月：主計局主計官補佐（厚生労働総括、第一係主査）
2015年7月10日：主計局総務課長補佐（企画担当） 兼 主計局総務課予算企画室長
2016年6月22日：国際局為替市場課資金管理室長
2017年6月28日：国際局付、派遣職員（国際通貨基金（IMF））
2020年7月2日：国際局付
2020年7月20日：金融庁総合政策局参事官（信用制度担当） 兼 金融庁企画市場局信用制度参事官 兼 金融庁企画市場局総務課決済システム強化推進調整官
2022年7月1日：主計局主計官（厚生労働、こども家庭担当）
2023年7月4日：主計局主計官（厚生労働、社会保障総括担当） 兼 主計局主計官（厚生労働、こども家庭担当）
* 2023年7月7日：主計局主計官（厚生労働、社会保障総括担当）

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