竹下潤

竹下 潤：元プロ野球選手の経歴と引退後の活動

竹下 潤（たけした じゅん）は、1969年7月12日生まれで、静岡県静岡市の出身です。彼はプロ野球選手として主に投手として活躍し、現在は埼玉西武ライオンズのスカウトとして活動しています。

プロ入り前の経歴

静岡市立商業高校に在学中、竹下は当初外野手としてプレーしていましたが、3年生のときに投手に転向しました。高校を卒業後、駒澤大学に進学し、1年春からベンチ入りしています。在学中には東都大学野球リーグで2回の優勝を経験し、同期のエースである若田部健一の控えとしてチームに貢献しました。1991年秋季リーグでは3年ぶりの優勝に導き、リーグ通算成績は24試合で6勝4敗、防御率2.36、60奪三振という素晴らしい成績を残しました。

大学時代の彼は多くの著名な選手と共にプレーし、特に若田部をはじめとする数名の先輩や後輩たちと深い関係を築いていました。大学卒業後、熊谷組への入社が内定していましたが、1991年度ドラフトで西武ライオンズから1位指名を受け、急遽入団会見を開くことになりました。この思いがけない指名により、彼のプロ野球選手としてのキャリアがスタートします。

西武ライオンズ時代

竹下は1992年7月15日の福岡ダイエーホークス戦で初先発を果たし、5回3失点という成績で初勝利を挙げましたが、その後は制球力に課題が残り、登板機会が少なくなっていきました。イースタン・リーグでは1993年と1994年に二度のノーヒットノーランを達成したことが特筆すべき成績です。特に1994年4月26日においては、無安打での勝利を記録した試合が注目されます。

1995年には新任の監督東尾修から先発、中継ぎ、抑えとして多くの場面で起用され、29試合に登板。この年の努力の結果、1996年にはオリックス戦で初の完投勝利を達成しました。1997年以降は中継ぎとしての役割が増え、1998年には先発投手としてリーグ優勝を決める試合で高村祐選手と投げ合い、勝利を収めることで存在感を示しました。

しかし2000年以降は不整脈の影響で出場機会が減少し、2003年シーズンのオフに現役を引退しました。

現役引退後の活動

引退後は、大学のOBが経営する仏具店および葬儀社で営業を行い、その後2006年からは広域複合企業チーム・フェズント岩手でコーチ兼投手として活動しました。2008年からは古巣である西武ライオンズのスカウトとして採用され、若手選手のスカウトに注力しています。

竹下潤はこれまでの豊富な経験をもとに、今後も選手たちの成長を支えていくことでしょう。

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