竹中太一

竹中 太一（たけなか たいち）

1995年12月25日、関西地方の大阪府に生まれた竹中太一は、ジャパンラグビーリーグワンで活躍するプロラグビー選手です。主にスクラムハーフ（SH）とウイング（WTB）という異なる性質を持つポジションをこなすユーティリティプレーヤーとして、現在は三重ホンダヒートに所属しています。

プロフィール

生年月日: 1995年12月25日
出身地: 大阪府
身長: 173 cm
体重: 83 kg
* ポジション: スクラムハーフ（SH）、ウイング（WTB）

身長173cm、体重83kgという体格を持つ竹中選手は、スクラムハーフとしては機敏さと正確なパス、判断力が求められ、ウイングとしてはスピードとフィニッシュ能力、そしてコンタクトプレーにおける強さが期待されます。この二つのポジションを高いレベルで兼任できることは、チームにとって大きな強みとなります。

異色のキャリアパス

竹中太一選手のキャリアは、一般的なエリート街道とは少し異なる道を歩んでいます。島根県のラグビー強豪校である石見智翠館高等学校で基礎を築いた後、2014年に大阪にある関西大学へ進学。大学ラグビー部で選手として研鑽を積みました。

大学を卒業する2018年、竹中選手はプロラグビー選手としてのキャリアをすぐに追求するのではなく、一度社会に出て会社員として勤務する道を選びました。約2年間にわたり一般企業で働いた後、再びラグビーへの情熱が再燃し、大きな決断を下します。会社を退職し、ラグビー強国であるニュージーランドへの留学を決行したのです。異国の地で異文化に触れながらラグビーに取り組んだ経験は、選手としてだけでなく人間としても大きな成長を促したことでしょう。

プロの世界へ

ニュージーランドでの経験を経て、竹中選手は日本のプロラグビー界への挑戦を本格化させます。2021年、彼は宗像サニックスブルースに加入し、ジャパンラグビーリーグワンの舞台に立つ機会を得ました。プロ選手としての第一歩を踏み出したのです。

公式戦デビューは、2022年4月9日に行われたJAPAN RUGBY LEAGUE ONEの第10節、中国電力レッドレグリオンズ戦でした。この試合に先発出場を果たし、プロとしてのキャリアを本格的にスタートさせました。この記念すべき一戦は、彼のこれまでの努力が実を結んだ瞬間でした。

そして同年、竹中選手は所属チームを移し、現在の三重ホンダヒートに加入しました。三重ホンダヒートの一員として、ジャパンラグビーリーグワンの舞台で日々練習に励み、試合に出場しています。スクラムハーフとウイングという複数ポジションをこなせる器用さと、一度ラグビーから離れながらも再びプロの世界に舞い戻った強い意志は、彼の大きな特徴であり、ファンからの注目を集める要因となっています。

今後の展望

大学卒業後、一度はラグビー以外の道を歩み、海外での挑戦を経てプロの舞台へとたどり着いた竹中太一選手。そのユニークな経歴は、多くの選手に勇気を与えるものです。三重ホンダヒートでの活躍を通して、彼の多才な能力がどのように発揮されるのか、そしてチームにどのような貢献をしていくのか、今後のさらなる飛躍が期待されています。持ち前のタフネスとラグビーへの情熱で、リーグワンの舞台を沸かせる存在となるでしょう。

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