竹原芳子

竹原芳子のプロフィールと経歴

竹原芳子（たけはら よしこ）は、1960年2月10日生まれの日本の女優であり、元お笑いタレントです。彼女は大阪府出身で、初めは「どんぐり」という芸名で活動していました。

経歴の背景と転機

竹原は短期大学を卒業した後、20歳で証券会社に入社しました。しかし、芸能界への道を諦めきれず、1982年に設立された吉本総合芸能学院（NSC）大阪校の1期生募集に応募したものの、周囲の反対によって断念しました。その後、証券会社で営業職として勤務し、40歳からは裁判所の臨時事務官として働くことになります。

裁判所での勤務時代に、自己表現の重要性を感じる出来事があり、話し方教室に通うことでコミュニケーション能力を磨くことになります。この経験を経て、2007年頃からはNHK文化センターの落語教室にも参加し始め、落語を習う中で表現の楽しさを見出しました。高座名は「西天満亭どんぐり」で、アマチュア落語家として高座に上がるようになります。

再出発と芸人活動

50代になった2010年、竹原は約30年越しの夢を追い求め、NSC大阪校に33期生として入所しました。同期にはコロコロチキチキペッパーズや霜降り明星などがいました。彼女はピン芸人として「どんぐり」という芸名で活動を始めましたが、次第に落語家を目指すようになり、落語教室の講師である桂文華に弟子入りを希望するも年齢が理由で断られました。

。55歳からは芝居の勉強に転向し、2016年には間寛平が座長を務める「劇団間座」に参加し、女優としての活動をスタートさせました。ここでは「葵樹泉」という名義を使用し、旗上げ公演『恋の虫』やその後の公演にも出演します。

映画デビューと名声

2017年にENBUゼミナールのシネマプロジェクトの一環として製作された『退屈な日々にさようならを』での舞台挨拶を機に、本名の竹原芳子名義で『カメラを止めるな！』に出演。この作品が大ヒットし、竹原は観客に印象深い存在として記憶されるようになりました。映画の中での特徴的な見た目や、大阪弁を駆使した演技が話題になりました。2018年に映画24区に所属すると、彼女はより多くの作品に関わることになります。

お笑いや社会への貢献

2019年、彼女はNHK文化センター梅田教室で講演会「どんぐりの挑戦」を開催し、同時期には海蔵亮太のMV『愛のカタチ』に出演、さらに連続ドラマ『ルパンの娘』で初のレギュラー役を果たしました。

彼女は独自のキャラクターを大切にし、50代になってからの活躍は多くの人々に希望を与えました。また、幅広い年齢層に親しまれるよう、芸名を「どんぐり」に戻しました。

趣味と人柄

竹原の趣味としては山歩きや神社仏閣巡りがあり、特技は落語やエアシンクロナイズドスイミングなど多岐にわたります。彼女はまた、豆やあんこが好きで、彼女の個性的な外見や声は、むしろ彼女の魅力となっています。自らのコンプレックスを逆に笑いに変えていく姿勢が、彼女の活動の根底には強い意志を表しています。

竹原芳子のキャリアは、懸命に夢を追いかけながらも、表現の喜びを発見し続ける姿勢の象徴です。彼女の今後の活躍にも目が離せません。

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