竹本内匠太夫

竹本内匠太夫について

竹本内匠太夫（たけもと たくみだゆう）は、日本の伝統音楽である義太夫節における重要な太夫です。この太夫の系譜は複数の世代にわたって続いており、伝統を受け継ぐ役割を果たしてきました。以下に各代の内匠太夫について詳しく述べます。

1代目と2代目

最初の内匠太夫は、後に竹本大和掾として知られる存在でした。彼は義太夫節の成立に大きく関与し、その名を広める基盤を築きました。

2代目内匠太夫は生没年が不詳ですが、初代の弟であり、初名は竹本雛太夫です。1760年、彼は兄弟子の竹本千賀太夫から2代目の名を譲り受け、その際の通称は「戎屋久四郎」と呼ばれていました。初代内匠太夫に続く形で、この名称を受け継いだことで、彼の存在は義太夫節の発展に寄与しました。なお、2代目内匠太夫の先代である千賀太夫は、1745年に自身が2代目を名乗ったものの、高齢が理由でその名を返上し、千賀太夫の名で活動を続けました。

3代目と4代目

3代目および4代目の内匠太夫についての詳細な情報は乏しいですが、彼たちも義太夫の伝承に寄与し、後世の活動に影響を与えました。特に4代目は天保11年（1840年）まで生き、彼の時代における義太夫の文化的価値は高まりました。

5代目および6代目

5代目内匠太夫もまた、生年は不詳ですが、安政3年10月12日（1856年11月9日）まで生きていました。彼も義太夫において重要な役回りを果たし、伝承の一翼を担いました。

6代目は、明治14年（1881年）5月まで生き、先代の3代目竹本筆太夫の門弟である菅太夫が1860年に襲名しました。この世代は、義太夫節に新たな風を吹き込み、今後の世代への影響を与えました。

7代目

7代目内匠太夫は生没年が不詳ですが、6代目の竹本染太夫の門弟であり、1881年に襲名しました。彼がその名を受け継いだことで、内匠太夫の系譜は途切れることなく続き、義太夫節の伝承はさらなる進展を遂げました。

結論

竹本内匠太夫は、代々の太夫によって受け継がれ、義太夫節の文化をいまに伝える重要な存在です。彼らの活動を通じて、日本の伝統音楽の一つである義太夫が豊かに発展し続けることができました。これからも、その伝統が次の世代に引き継がれていくことを期待します。

もう一度検索