竹村家

竹村家 - 歴史ある料亭旅館

竹村家は、広島県尾道市に位置する伝統ある料亭旅館です。経営者は武田氏であり、1902年に尾道市久保で洋食屋として始まりました。その後、1920年には料理旅館としてリニューアルオープンし、1962年には別館も誕生しました。

竹村家本館の特徴

竹村家本館は、尾道水道に面した贅沢なロケーションにあります。客室は5室あり、宿泊人数は最大で10人です。建物は木造2階建てで、特に中は数寄屋造りとなっており、風情と落ち着きに富んでいます。2階には大広間があり、約100人を収容できます。これらの空間は、主屋、門、塀が国の登録有形文化財に指定されていることからも、その重要性が伺えます。

竹村家本館は、小津安二郎の名作『東京物語』にも登場し、映画ファンの間で特に親しまれています。宿泊客の約3分の2は映画を愛する方々で、作品に関連する記念品が旅館内に展示されています。

文化財としての価値

竹村家の主屋は、大正9年に完成し、建築面積は481m²です。北棟と南棟が直交する形成が美しく、竹材が多く使われた書院造りが特徴的です。さらに、門は切妻造りで、銅板葺きの屋根を持ち、外観にも趣があります。塀は真壁造りで、黒漆喰の仕上げに長い小窓が施されています。さらに、裏庭には浮き彫りの灯籠も存在し、そのデザインは太閤柄と太閤菊が特徴の古い品で、元々は聚楽第にあったと伝えられています。

アクセス

竹村家は公共交通機関の便も良好で、おのみちバスの坊地口バス停や浄土寺下バス停から徒歩5分と、訪問しやすい立地です。また、JR尾道駅からも車で約5分、徒歩で約20分の距離にあります。山陽自動車道の尾道ICやしまなみ海道の出入口からもアクセスが良く、観光の拠点としても申し分ありません。

竹村家別館の魅力

竹村家別館は、尾道市の北部に位置し、養老温泉郷にあります。本館と同じく数寄屋造ですが、設備は近代的で、和室が9室用意されています。宿泊は最大35人まで可能で、温泉施設も併設されており、日帰り入浴も楽しむことができます。

このように、竹村家は長い歴史を有し、文化財としての価値も高い宿泊施設です。懐石料理を味わいながら、尾道ならではの景色や文化に触れることができる貴重な体験ができるでしょう。東京物語にまつわるストーリーを知りながら、宿泊することもできるため、映画ファンの方々にとっても特別な場所となっています。

現在とこれからの竹村家

1962年に別館がオープンした後、2004年には本館の主屋、門、塀が国の登録有形文化財に登録され、竹村家はその歴史と共に新しい時代を迎えています。今も昔も変わらない温かいおもてなしで、多くのゲストを迎え入れています。

もう一度検索