竹澤正祥

竹澤 正祥（たけざわ まさよし）

1995年5月5日生まれ、群馬県出身のプロラグビー選手。現在はジャパンラグビーリーグワン所属の横浜キヤノンイーグルスにて、主にセンター（CTB）やウィング（WTB）として活躍しています。身長176cm、体重91kgというがっしりとした体格に加え、見る者を惹きつける「甘いマスク」も持ち合わせ、フィールド内外で多くの注目を集める存在です。強靭なフィジカルと驚異的なスピードを兼ね備えたプレースタイルで、チームの攻撃と守備の両面において重要な役割を担っています。ニックネームは「まさよし」や「たけ」として、ファンやチームメイトから親しまれています。

キャリアの軌跡

竹澤選手のラグビーキャリアは、生まれ故郷の群馬県で始まりました。高校時代は、県内のラグビー強豪校である明和県央高校に進学。この時期は現在とは異なり、フォワード第三列のフランカー（FL）としてプレーしていました。高校で培ったフィジカルコンタクトの強さや献身的なプレーは、現在の彼のプレースタイルにも影響を与えていると言えるでしょう。

高校卒業後、2014年に日本大学へと進学。大学ラグビーの舞台で、竹澤選手は新たな可能性を開花させます。この時期に、バックスラインの主要ポジションであるセンター（CTB）やウィング（WTB）へとコンバートしました。持ち前のスピードと高校時代に鍛え上げたフィジカルが、これらのポジションで最大限に活かされることになります。大学４年間でスキルと戦術理解を深め、プロ入りへの準備を進めました。大学の同期には、後に同じ舞台で戦う選手もいました。

プロフェッショナルとしての歩み

日本大学を卒業した2018年、竹澤選手は当時のトップリーグに所属していた日野自動車レッドドルフィンズ（現在の名称は日野レッドドルフィンズ）に加入し、プロキャリアをスタートさせました。ルーキーイヤーからチームの戦力として期待され、2018年8月31日に行われたジャパンラグビートップリーグ開幕節の宗像サニックスブルース戦において、記念すべき公式戦初出場を先発メンバーとして飾りました。トップリーグという日本の最高峰リーグでプレーした経験は、彼の選手としての成長に大きく貢献しました。

日野レッドドルフィンズで数シーズンを過ごした後、2021年に横浜キヤノンイーグルスへと移籍しました。この移籍は、日本のラグビーリーグがトップリーグから新たなプロリーグであるジャパンラグビーリーグワンへと移行する直前の出来事であり、イーグルスの一員として新リーグでの戦いに挑むことになりました。横浜キヤノンイーグルスでは、彼のスピードとフィジカルはチームの重要な武器となり、センターとしてもウィングとしても多様な起用に応え、攻守にわたって貢献しています。

プレースタイルと人物像

竹澤選手のプレーの最大の特長は、強靭なフィジカルと卓越したスピードの融合にあります。センターとしてプレーする際には、相手ディフェンスのギャップを見つける判断力と、それを突破するパワーランナーとしての能力を発揮します。ボールを持てば、相手タックルを弾き飛ばしながら前進する力強さを見せます。ウィングで起用された場合は、広いスペースでの駆け引きに長け、アジリティとスピードを活かしたステップでディフェンスをかわし、トライを量産するフィニッシャーとしての役割も果たします。高校時代のフランカー経験からくる献身的なディフェンスやブレークダウンでの仕事も、彼のプレーの隠れた強みと言えるでしょう。

また、ピッチ外での竹澤選手も、多くのファンから支持されています。「甘いマスク」と評される端正なルックスは、ラグビーというスポーツへの関心を広げる一助ともなっており、SNSなどを通じても積極的にファンとの交流を図っています。その明るく親しみやすい人柄も、彼の魅力の一つです。

今後の展望

横浜キヤノンイーグルスにおいて、攻守の要として存在感を放つ竹澤正祥選手。ジャパンラグビーリーグワンという激しい競争の舞台で、これまでの経験とポテンシャルを存分に発揮し、チームを勝利に導く活躍が期待されています。さらなるレベルアップを目指し、ラグビー選手として円熟期を迎える彼の今後のキャリアに注目が集まります。

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