竹田和史

竹田和史の略歴

竹田和史（たけだ まさふみ）は1950年7月4日に兵庫県で生まれた元プロ野球選手です。高校時代には育英高等学校に在籍し、速球派の左腕として名を馳せました。特に、1967年の秋季兵庫大会では、前年に同じ投手として活躍した前村泰正との投手二本柱で準決勝まで進出しましたが、市神港高の山口高志に試合を取られてしまいました。翌年の夏の甲子園県予選では、連続11三振を奪うなど、その実力を証明しました。

1968年のドラフトでは中日ドラゴンズから6巡目指名を受け、プロ入りを果たします。プロ野球選手としては初めのうちは先発投手としてのスタミナが不足していたため、主に中継ぎ投手として起用されることが多かったです。

プロキャリアの歩み

1974年には中継ぎと抑えとして29試合に登板し、5勝3セーブを記録。チームのリーグ優勝に貢献し、日本シリーズでも3試合に出場しました。1975年には鈴木孝政に次ぐ57試合に登板し、一層その存在感を示しました。

1976年には藤波行雄とのトレードの話が持ち上がりますが、藤波の強い反発により話は消滅。その後、竹田は松林茂とのトレードでクラウンライターライオンズに移籍します。ここでは先発としても起用され、1978年には初の完投勝利を収めましたが、チーム内での扱いに不満を持ち、自らのトレードを希望します。

西武ライオンズが福岡県から埼玉県に移転した際、田淵幸一・古沢憲司とのトレードが成立し、阪神タイガースに移籍しました。しかし、阪神移籍後はテニスの故障に悩まされ、一軍での登板が叶わず、1980年に現役を退くことになります。

引退後の活動

引退した後は、古巣の中日ドラゴンズに戻り、スコアラーや打撃投手として球団に貢献しました。プロ選手としての経験を活かし、若手選手の指導や戦略面でのサポートを行い、チームに多大な影響を与えました。

投手成績

竹田の投手成績には初登板からの重要な記録がいくつかあります。彼のキャリアの中で、以下のようなマイルストーンを達成しました：

• - 初登板：1972年4月30日、対ヤクルトアトムズ5回戦
• - 初奪三振：1972年5月16日、王貞治から奪三振
• - 初勝利：1974年8月21日、対大洋ホエールズ
• - 初完投勝利：1978年8月12日、対ロッテオリオンズ

背番号

• - 46 （1969年 - 1976年）
• - 16 （1977年 - 1978年）
• - 51 （1979年 - 1980年）
• - 88 （1981年 - 1989年）
• - 98 （1990年）

竹田和史は、晩年の選手生活を持って多くのファンに愛され続けた選手です。彼の歩みや活躍は、今なお多くの人々によって語り継がれています。

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