竹田宜純

竹田 宜純（たけだ よしずみ）選手は、1991年4月29日生まれのプロラグビー選手です。現在は、日本のプロラグビーリーグであるジャパンラグビーリーグワンに所属する花園近鉄ライナーズでプレーしています。主にフルバック（FB）のポジションを務め、最後尾からディフェンスを統率し、攻撃ではカウンターアタックの起点となる役割を担います。

竹田選手はラグビーが非常に盛んな地域として知られる奈良県の出身です。彼の家族は深くラグビーと関わっており、父親は地元の強豪校である奈良県立御所実業高等学校ラグビー部を長年率いる竹田寛行監督です。宜純選手は竹田監督の三男にあたります。また、弟の祐将選手も同じくラグビーの道に進み、現在は兄弟揃って花園近鉄ライナーズに所属しています。ラグビー一家に育った環境は、幼少期から彼のラグビーキャリアに大きな影響を与えたと考えられます。選手の体格は身長180cm、体重94kgです。

彼のキャリアは、父親が指揮する御所実業高校で本格的にスタートしました。高校時代には、その才能が高く評価され、同級生の梶伊織選手らと共にチームの中心選手として活躍。将来を嘱望される若手として、高校日本代表にも選出されています。高校卒業後、2010年にはラグビー界の名門である帝京大学に進学しました。帝京大学ラグビー部は当時、大学選手権で前人未踏の連覇を続けており、厳しい競争環境の中で選手としてさらに成長を遂げました。大学在学中には、アンダー世代の日本代表であるU20日本代表にも選ばれ、国際舞台での経験も積んでいます。

帝京大学を卒業した2014年、竹田選手は当時のジャパンラグビートップリーグに所属していたトヨタ自動車ヴェルブリッツ（現在のトヨタヴェルブリッツ）に加入し、プロ選手としてのキャリアをスタートさせました。ルーキーイヤーからチャンスを掴み、同年8月24日に行われたトップリーグの1stステージ第1節、キヤノンイーグルス戦に先発出場し、記念すべき公式戦初出場を果たしました。トヨタ自動車ヴェルブリッツで数シーズンにわたりプレーし、チームの戦力として貢献しましたが、2019年に同チームを退団することを発表しました。

トヨタ自動車ヴェルブリッツを離れた後、新たな挑戦の機会を得ます。2020年1月には、南半球の国際リーグであるスーパーラグビーに日本から参戦していたサンウルブズの2020シーズンスコッドに選出されました。これは、世界トップレベルの選手たちと競い合う貴重な経験となりました。サンウルブズでの活動と並行して、2020年4月には当時のトップチャレンジリーグに所属していた近鉄ライナーズ（現在の花園近鉄ライナーズ）への加入が決定しました。近鉄ライナーズではチームの中心選手として活躍し、ジャパンラグビーリーグワン開幕後も引き続き花園近鉄ライナーズでプレーを続けています。

竹田選手は、奈良県のラグビーを象徴する存在の一人であり、父親や弟と共に竹田ファミリーとして日本のラグビー界に貢献しています。高校、大学、そしてトップリーグやスーパーラグビーを経て培われた経験と、フルバックとしての高い能力で、現在所属する花園近鉄ライナーズの勝利に貢献すべく日々研鑽を積んでいます。

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