笑って!外村さん

作品概要

『笑って！外村さん』は、日本の漫画家水森みなもによる4コマ漫画であり、芳文社の『まんがタイムジャンボ』で2009年に初めてゲスト掲載された後、『まんがタイムスペシャル』にて2010年から2017年まで連載されました。また、『まんがホーム』では2010年から2011年にかけて連載されたことでも知られています。全7巻の単行本が刊行されており、2012年にはドラマCDも発売されています。物語は、真面目な女子高校生である外村夏紀の日常を中心に展開され、彼女が意図せず「不良少女」と見なされることによって引き起こされるさまざまな出来事を描写しています。

登場人物

外村夏紀（そとむら なつき）

主人公であり、沢城みゆきが声を担当しています。外見のせいで誤解される真面目な女子高生で、料理や裁縫が得意ですが、その身長や茶髪、言葉遣いから周囲には「不良少女」と見られています。彼女はそのことを全く知らず、意識した笑顔が苦手な一方で、無意識で出す笑顔は評価されています。また、彼女は趣味としてファンシーグッズを収集しているものの、それは周囲には秘密にしています。友達を欲しいと願っているものの、なかなか出来ず、できた友達も誤解されて「舎弟」として扱われてしまいます。

春野実香（はるの みか）

内田真礼が声を担当する夏紀の最大の理解者で、彼女の良き友人。実香は、夏紀をトイレで絡まれているところを助けたのをきっかけに親しくなり、笑顔の練習に付き合ったりアドバイスをしたりします。

外村千鶴（そとむら ちづる）

夏紀の母親で雰囲気は和やかですが、実は元不良という秘密を抱えています。海外出張が多く、夏紀とはあまり時間を過ごせません。彼女のスカートは母親からのお下がりです。

外村冬馬（そとむら とうま）

夏紀の弟。姉に憧れ、彼女に敬語を使っていますが、その結果、彼自身も周囲から誤解を受けてしまうことがあります。

三雲（みくも）

大阪からの転校生であり、お笑い芸人を目指しています。夏紀を笑わせようとすると、毎回失敗してしまいますが、最近は彼女に興味を持っています。

佐藤君枝（さとう きみえ）

夏紀のクラス委員長で、彼女を更生させることを目標にしています。

ゆかり

夏紀を「不良」として慕っている後輩。夏紀の希望により、彼女を「姉御」と呼んでいます。

不良三人組

夏紀の学校で彼女をつけ狙っている不良少女たち。実は、彼女たちは弟の冬馬に好意を抱いています。

姫木弥生（ひめき やよい）

お嬢様であり、周囲から敬遠されがちな美少女。夏紀と同じような境遇の彼女は、親近感を覚えて夏紀に近づこうとしますが、行動は真面目さから逸脱しません。

吉永（よしなが）

美術教師で、夏紀との関係は良好。彼女が手芸をしている際に手を貸すことが多く、その姿を見ている数少ない人物です。若いころに千鶴に憧れていたことがありますが、彼女が夏紀の母であることには気づいていません。

書誌情報

水森みなもの『笑って！外村さん』は、芳文社のまんがタイムコミックスとして全7巻が発行されています。さまざまなエピソードを通じて、真面目で不憫な女子高生の日常を描写し、現代の女子学生の葛藤や友情に触れた作品です。

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