笑福亭竹三

笑福亭竹三（しょうふくてい ちくざ）

1986年3月2日生まれの日本の落語家。本名は高橋 誠。落語芸術協会と松竹芸能に所属しており、笑福亭鶴光の門下として研鑽を積んでいる。高座での出囃子には「ラバウル小唄」を使用する。

経歴

高校を卒業後、一旦はアニメーション制作会社であるトムス・エンタテインメントに就職した。会社員として働く傍ら、仕事の合間に動画サイトを閲覧していた際に、漫才のネタ間に偶然流れてきた師匠となる笑福亭鶴光の落語に触れ、その魅力に引き込まれたことが、噺家を志す直接のきっかけとなった。

落語の世界へ飛び込むことを決意し、2010年3月下席に笑福亭鶴光に入門を許される。前座として活動する間は、師匠から「明光（あこ）」という名前を与えられた。その後、修業を重ね、2014年4月中席をもって二ツ目に昇進。この昇進に伴い、現在の高座名である「竹三（ちくざ）」に改名した。順調にキャリアを積み上げ、2025年時点では二ツ目の筆頭という高い香盤に位置していた。

しかし、同年現在、竹三は高座での活動を休止している。この活動休止の影響は、落語界における香盤にも及んでいる。本来であれば竹三が次に真打へ昇進する順であったが、活動休止中に香盤下位に位置していた春風亭鯉づむ、瀧川鯉丸、立川幸之進といった後輩たちが、2025年5月をもって竹三を追い抜く形で真打に昇進した。さらに、2026年5月には、春風亭昇吾、桂竹千代、雷門音助、昔昔亭喜太郎の四名も真打への昇進が決定しており、これにより竹三はさらに多くの後輩に香盤を追い抜かれることとなる。

人物

竹三の両親はともに鹿児島県奄美大島の出身である。自身も奄美大島にゆかりがあり、関東地方に在住する奄美大島宇検村出身者を中心とする組織である関東宇検村会の役員を務めている。

芸歴

2010年3月：笑福亭鶴光に入門、前座名「明光」。
2014年4月：二ツ目に昇進、「竹三」と改名。

関連項目

* 笑福亭竹我

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