第七藝術劇場

第七藝術劇場の概要

第七藝術劇場（だいななげいじゅつげきじょう）は、大阪府大阪市淀川区の十三に位置する映画館です。通称「ナナゲイ」として知られ、映画ファンから厚い支持を受けています。この劇場の名称は、リッチョット・カニュードが「映画は7番目の芸術である」と定義したことに由来しています。

歴史の歩み

第七藝術劇場の起源は1946年にまで遡ります。最初は「十三劇場」や「十三朝日座」として設立されており、その後も多くの変遷を重ねてきました。1957年には朝日座が大映の封切館として「大映朝日座」と名乗り、1972年には両劇場が解体され、総合レジャービル「サンポードシティ」が完成しました。この新しいビルの中に映画館「十三シネマ」が開館しました。

その後、1984年には「十三シネマ」が「サンポード・アップルシアター」に改称され、主に松竹系の作品を上映するようになりました。1991年には、文化庁優秀作品賞を受賞した劇映画「あーす」が制作され、劇場の名を広めました。

1993年には「サンポード・アップルシアター」が閉館し、そこでの施設を利用して「第七藝術劇場」が開館しました。開館当初はシネカノン作品を多く上映していましたが、1999年には経営の厳しさから一時休館。その後、2002年に新たな体制で「第七藝術劇場」を再開しました。

2005年には再度休館するものの、同年12月に映画ファンや地元の商店街による市民出資型の映画館として「第七藝術劇場」（第三次）が開館します。この頃から、シマフィルムの代表を務める志摩敏樹が劇場の役員として関わっています。2023年12月には、劇場をロケ地とした映画「夜のまにまに」の特別先行上映が決定し、注目を集めています。

シアターセブンとの関連

また、2011年4月にはNPO法人淀川文化創造館がサンポードシティビルの5階に映画館「シアターセブン」を開館しました。2016年にはNPO法人が解散し、株式会社淀川文化創造館が設立されました。

現在の活動

さらに、2023年10月からは扇町ミュージアムキューブ内で上映される映画「扇町キネマ」に対して、映画プログラムの編成をサポートしています。このように、第七藝術劇場は地域の文化活動と密接に関わりを持ちながら、映画という芸術を通じて多くの人々に感動を提供し続けています。

まとめ

第七藝術劇場は、映画が持つ魅力を最大限に引き出すために様々な努力を重ねています。その歴史とともに成長し続けるこの映画館は、今後も多くの映画ファンに愛される存在であり続けることでしょう。

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