第六十五号哨戒特務艇

第六十五号哨戒特務艇について

第六十五号哨戒特務艇（だいろくじゅうごごうしょうかいとくむてい）は、日本海軍に属する未完成の特務艇であり、第一号型哨戒特務艇の一つです。この艇は、さまざまな計画のもとで設計されましたが、最終的には戦争の影響を受けて未成に終わりました。以下に、その詳細な歴史を述べます。

艇の歴史

この艇は、マル戦計画に基づく特務艇として、第2121号艦型の65番目としてカウントされており、仮名は第2185号艦とされました。1944年11月5日に「第六十五号哨戒特務艇」という正式な名称が与えられ、第一号型哨戒特務艇の中では26番艇として位置づけられました。本籍地は舞鶴鎮守府へと置かれました。

1945年6月8日には、株式会社佐賀造船鉄工所で進水が行われましたが、残念ながら終戦時には艇の建造が未完の状態でした。1945年8月17日には工事の中止が宣言され、工事は60%の段階でストップしました。戦後、この艇は佐賀造船鉄工所内に留置されていました。

戦後の動向

1947年2月1日には、特務艇としての行動が不能であるとの認定が受けられました。その後、11月22日に在東京アメリカ極東海軍司令部から、漁船への改造許可が与えられましたが、その後の詳細な情報は確認できない状態にあります。

この哨戒特務艇の未成は、日本海軍の時代の銘が残されている、歴史の一部と言えるでしょう。当時の艦艇建造技術や戦況が密接に絡み合い、また、その後の未完成艇への移行も示唆しています。

脚注と参考文献

多くの情報源からの資料があり、特に海軍省、復員庁の文書は重要です。昭和19年11月5日付の達第363号や内令第1234号・第1236号、さらに昭和22年2月1日付の復員庁第二復員局総務部の文書も重要です。また、歴史的な詳細については、福井静夫の著書や「日本海軍護衛艦艇史」にも言及されており、当該艇についての理解を深める役立ちます。

このように、第六十五号哨戒特務艇は日本の海軍史の中で特異な位置を占めており、未成という形で終わった経緯が、今なお人々の関心を引きつけています。

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