第百七十七号哨戒特務艇

第百七十七号哨戒特務艇について

第百七十七号哨戒特務艇（だいひゃくななじゅうななごうしょうかいとくむてい）は、日本海軍の未完成な特務艇として知られています。この艇は、第一号型哨戒特務艇の71番艇であり、マル戦計画に基づいた特務艇の一部として位置付けられています。

船の名前と計画の概要

この艇は、特務艇の艦型である第2121号艦型に属し、最初は仮称艦名として第2297号艦が与えられていましたが、1945年5月5日に現在の名称である「第百七十七号哨戒特務艇」と命名されました。首都の佐世保鎮守府を本籍として計画が進められており、その位置づけからも重要な役割が期待されていたことが伺えます。

進水と未成の運命

1945年5月26日、大分県の徳島合同造船株式会社において進水が行われました。この時点での進水は、その後の運命において大きな意味を持っていました。しかし、終戦を迎えた1945年には未成の状態のままであり、この艇のその後の行方はもはや定かではありません。特務艇としての役割を果たさず、歴史の舞台から姿を消したこの艇については、所々での記録が残っているものの、その詳細は明らかではありません。

脚注と参考文献

この艇に関する情報は主に以下の資料から得られています。

• - 海軍省より、昭和20年5月5日付の達第97号や内令第381号、内令第389号に記載されています。
• - 『世界の艦船』の増刊第45集『日本海軍護衛艦艇史』では、艦艇に関する詳細が紹介されています。
• - 防衛研修所戦史室の『戦史叢書 第88巻 海軍軍戦備(2) -開戦以後-』も、当時の艦船に関する貴重な情報源となっています。
• - 丸スペシャルシリーズの『駆潜艇・哨戒艇』も、これらの兵器に関する知識を深めるための一助となってくれます。

このように、第百七十七号哨戒特務艇は、その運命が終戦によって断たれてしまったものの、計画や進水の過程において日本海軍の一端を担っていたことを示す貴重な存在です。今後もその存在意義や背景に注目が集まることでしょう。

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