第10回全国中等学校ラグビーフットボール大会

第10回全国中等学校ラグビーフットボール大会

1928年1月に阪神甲子園球場で行われた第10回全国中等学校ラグビーフットボール大会は、旧制中学校及び実業学校を対象とした重要な競技でありました。日本のラグビー界において、地域の代表的な学校がしのぎを削る貴重な機会として位置づけられています。

前回大会からの間隔が2年空いた背景には、大正天皇の崩御が影響しています。1926年12月に天皇が崩御されたことにより、1927年1月に予定されていた大会が急遽中止となり、次回の大会が1928年にずれ込んだのです。

大会の概要

今大会から、大会参加チームの数は8校に増加しました。これは、全国の学校にラグビーを広める一環であり、各地域のチームが集い、競争を通じて技術や精神を高める貴重な場となりました。以降の大会でもこの8校体制が維持されていきます。

参加チーム

以下の8校が大会に参加しました：
1. 早稲田実業中学校（東京都） - 2大会連続2回目
2. 慶應義塾普通部（東京都） - 2大会連続3回目
3. 京都市立第一商業学校（京都府） - 10大会連続10回目
4. 同志社中学校（京都府） - 9大会連続9回目
5. 大阪府立天王寺中学校（大阪府） - 3大会連続3回目
6. 天理中学校（奈良県） - 初出場
7. 福岡県立福岡中学校（福岡県） - 2大会連続2回目
8. 奉天中学校（外地） - 初出場

試合結果

大会の進行は、以下のように展開されました。

1回戦

• - 奉天中 3 - 24 天王寺中
• - 京都市立第一商業学校 0 - 5 慶應義塾普通部
• - 天理中 0 - 6 福岡中
• - 早稲田実業中学 5 - 26 同志社中

準決勝

• - 天王寺中 9 - 3 慶應義塾普通部
• - 福岡中 3 - 11 同志社中

決勝

決勝戦では、同志社中学校が天王寺中学校を相手に、11-0のスコアで勝利を収め、2年連続7回目の優勝を果たしました。この結果は、同志社中学校のラグビーの実力を再び証明する重要な瞬間となりました。

結果まとめ

このように、第10回全国中等学校ラグビー大会は各校の実力試しとなり、参加チーム間の熱い戦いが繰り広げられました。今後もこの大会は、日本のラグビー界における重要なイベントとして続いていくことでしょう。大会の魅力は、スポーツを通じた友情・チームワークや、勝利を目指す姿勢にあります。トーナメント形式の中で、勝ち上がることができるのはただ一校のみ。その中で選手たちがどのように成長していくのか、非常に楽しみな点でもあります。

脚注

大会の詳細や結果は、参考文献『日本ラグビー2005 平成16年～平成17年公式戦主要記録』（ISBN 4-583-03863-1）に記載されています。

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