第10後方支援連隊

第10後方支援連隊

第10後方支援連隊（だいじゅうこうほうしえんれんたい、JGSDF 10th Logistic Support Regiment）は、愛知県春日井市の陸上自衛隊春日井駐屯地を拠点とする後方支援部隊です。この連隊は第10師団の隷下にあり、兵站業務を担っています。

基本情報

連隊の指揮は1等陸佐（二）が行い、組織は連隊本部、各種整備大隊、補給隊、輸送隊、そして衛生隊などからなります。主力は春日井駐屯地にあり、また一部の分隊は守山、金沢、久居、豊川などの地域に配備されています。連隊の主な任務は、東海・北陸地域に位置する第10師団隷下部隊に対する整備、補給、輸送、衛生支援です。

歴史

1991年

第10後方支援連隊は守山駐屯地で始まり、武器隊と輸送隊は春日井駐屯地に配置されました。この年に部隊の編成が完了しました。

1995年

阪神・淡路大震災が発生した際、連隊は迅速に災害派遣に出動しました。この災害対応は後方支援部隊の重要性を世に知らしめる契機となりました。

1996年

部隊の改編が行われ、師団司令部の体制が見直され、武器隊が武器大隊へと変更されました。

2004年

第10師団が戦略機動師団へと改編される中、連隊も部隊編制が変更されました。武器大隊に整備部門が整理され、1・2整備大隊が再編成されました。これにより、連隊本部や補給隊なども守山駐屯地から春日井駐屯地に移動し、連隊長は春日井駐屯地の司令となりました。

2013年

第10戦車大隊の改編に伴い、第2整備大隊における戦車支援の体制が再編され、戦車直接支援隊が設立されました。

2014年

第2整備大隊の中にある普通科直接支援中隊が改編され、中部方面後方支援隊の一部に転換されました。

2024年

この年にはさらなる整理と新設が行われ、第2整備大隊の中に新たな偵察戦闘直接支援隊が創設されました。過去の中隊の一部は廃止され、効率的な運用が進められています。

まとめ

第10後方支援連隊は、さまざまな災害や任務に対応しながら長年の歴史を築いてきた重要な部隊です。その存在と活動は日本の安全保障、地域の災害対応にとって不可欠なものといえるでしょう。

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