春日井駐屯地

春日井駐屯地

春日井駐屯地は、愛知県春日井市西山町に所在する陸上自衛隊の駐屯地です。主に第10後方支援連隊が駐屯しており、中部方面隊の重要な拠点の一つとなっています。地域住民からは、かつて弾薬庫があったことから「西山弾薬庫」という名で呼ばれることもあります。春日井市自体が、旧陸軍の造兵廠に関連する施設を効率的に運用するために、周辺の町村が合併して誕生したという歴史的背景があります。

概要

駐屯地の司令は、第10後方支援連隊長が兼務しています。以前は、第10施設大隊長が兼務していました。

歴史

日本陸軍時代

1942年（昭和17年）：陸軍造兵廠鷹来製造所西山分廠が建設されました。

陸上自衛隊時代

1955年（昭和30年）5月14日：陸上自衛隊武器補給処西山弾薬支処が設置されました。
1960年（昭和35年）12月9日：西山弾薬支処が廃止されました。
1962年（昭和37年）1月18日：第10偵察隊が守山駐屯地から西山分屯地として配置されました。

陸上自衛隊春日井駐屯地

1967年（昭和42年）3月10日：第10施設大隊が豊川駐屯地から移駐し、春日井駐屯地が発足しました。
1974年（昭和49年）：春日井駐屯地業務隊が新編されました。
1975年（昭和50年）3月1日：第10対戦車隊が旧岐阜駐屯地から移駐しました。
1991年（平成3年）3月29日：第10後方支援連隊が新編され、第10武器隊、第10輸送隊が連隊隷下の部隊に改編され守山駐屯地に移駐しました。
1996年（平成8年）3月29日：第10後方支援連隊武器隊が武器大隊に改編されました。
2004年（平成16年）3月29日：第10師団の改編・移駐に伴い、第10後方支援連隊主力（連隊本部及び本部付隊、補給隊、衛生隊）が守山駐屯地から移駐しました。これに伴い、駐屯地司令の職務が第10施設大隊長から第10後方支援連隊長に移譲されました。また、第10後方支援連隊武器大隊が廃止され、第1整備大隊、第2整備大隊が新編されました。隷下部隊の一部は支援先部隊の駐屯地に分散配置されました。さらに、第10施設大隊に第4施設中隊（即応予備中隊）が新設され、第10対戦車隊が廃止、人員装備は師団管内の各普通科連隊へ分散配置されました。中部方面後方支援隊隷下の中部方面輸送隊第104輸送業務隊第1端末地業務班が新編されました。
2012年（平成24年）3月4日：駐屯地創立45周年を記念する式典が行われました。
2014年（平成26年）3月26日：第10施設大隊第4施設中隊（即応予備中隊）が廃止されました。
2015年（平成27年）3月26日：会計隊の改編に伴い、第426会計隊が廃止され、第408会計隊春日井派遣隊が設置されました。
2018年（平成30年）3月27日：中部方面輸送隊第104輸送業務隊第1端末地業務班が廃止され、陸上自衛隊中央輸送隊隷下の第4方面分遣隊第1端末地業務班に改編されました。
2024年（令和6年）3月20日：第10偵察隊が廃止されました。翌21日には、豊川駐屯地において、第10戦車大隊（今津駐屯地）と統合し、第10偵察戦闘大隊が新編されました。同時に、第10後方支援連隊第2整備大隊偵察直接支援小隊（第10偵察隊を支援）が廃止されました。

駐屯部隊

現在、春日井駐屯地には以下の部隊が駐屯しています。

中部方面隊隷下部隊
第10師団
第10後方支援連隊
第10施設大隊
中部方面システム通信群
第104基地システム通信大隊
第306基地通信中隊
春日井派遣隊
中部方面会計隊
第408会計隊
春日井派遣隊
春日井駐屯地業務隊
防衛大臣直轄部隊
警務隊
中部方面警務隊
第130地区警務隊
春日井連絡班
陸上自衛隊中央輸送隊
第4方面分遣隊
第1端末地業務班

最寄りの幹線交通

高速道路
東名高速道路 春日井IC
一般道
国道19号（春日井バイパス）、国道155号、愛知県道199号高蔵寺小牧線、愛知県道102号名古屋犬山線（木曽街道）
鉄道
JR中央本線 春日井駅
名鉄小牧線 小牧駅
港湾
名古屋港（指定特定重要港湾）
飛行場
名古屋飛行場（航空自衛隊小牧基地）

外部リンク

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