第10施設群

第10施設群の概要

第10施設群（じゅうしせつぐん）は、陸上自衛隊の施設科部隊であり、宮城県柴田郡に位置する船岡駐屯地を本拠地としています。この部隊は第2施設団に隷属し、資材や建設に関連する業務を専門に行っています。群長には1等陸佐（二）が任命されており、部隊は群本部、本部管理中隊、そして2個の施設中隊から構成されており、師団や方面直轄部隊への支援のほか、災害発生時にはその地域の担任部隊として任務を担当します。

歴史的背景

第103建設大隊の設立

第10施設群の前身である第103建設大隊は1954年10月27日に豊川駐屯地で編成されました。その後、1960年3月には船岡駐屯地に移転し、同年3月31日に東北方面隊の直轄部隊として編成替えが行われました。1961年には、仙台駐屯地に配属された第2施設団に編成され、活動を本格化させました。

第10施設群の発足

1974年3月26日、第103建設隊を基にした第10施設群が船岡駐屯地に新たに設立され、第304施設器材中隊や第309地区施設隊（岩手駐屯地）などが編入されました。この際、第2施設団に隷属し、様々な建設や支援活動を行う部隊として機能し始めました。

年次ごとの変遷

1983年には第312ダンプ車両中隊が直轄部隊に転属し、その後数年にわたって部隊の編成や役割の見直しが続きました。1989年には本部中隊が本部管理中隊に改編されるとともに、第309地区施設隊が廃止され、新たに第346施設中隊が編成されました。

1998年には第328施設中隊が改編され、新たに第303坑道中隊と第301水際障害中隊が編成されました。整備部門の後方支援体制移行が2006年に行われ、整備部門を新たな部隊に移管しました。

2010年には各中隊の機能にも変更があり、第326施設中隊が廃止され、新たに第384施設中隊と第386施設中隊が編成されました。そして2018年には部隊の改編が行われ、役割の見直しが進みました。22年には引き続き部隊が更新され、年度ごとに一層の効率化が図られています。

現在の活動と任務

現在の第10施設群は、災害時の地域支援や師団への施設支援に加え、様々な業務を通じて地域に貢献しています。主に管轄区域は宮城県の県南部に示されており、1市4町の地域を担当しています。また、技術的な支援や緊急時の対応に関しても、専門性を活かして活動しています。

主要設備と隊員

第10施設群では、最新の建設機器や設備が提供され、隊員はその運用や管理に従事しています。部隊としての整備支援も含め、効率的に任務をこなすための訓練が日々行われています。今後も、地域の安全と安心を支えるために、積極的な活動が期待されます。

参考文献

• - 陸上自衛隊関連資料
• - 地元自治体の報告書

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