第2施設団

第2施設団：東北地方を守る施設部隊

概要

第2施設団は、陸上自衛隊東北方面隊に所属する施設科部隊です。宮城県柴田郡柴田町の船岡駐屯地に司令部が置かれ、東北地方における主要な施設整備や災害対応を担っています。方面隊最大の施設科部隊として、2つの施設群と直轄部隊から構成され、幅広い任務をこなす能力を備えています。

主な任務は、東北方面隊隷下の部隊に対する施設作業の支援です。道路や橋梁の建設・修理、宿営地の設営など、部隊の活動を支えるためのあらゆる施設整備を支援します。さらに、地震や台風などの自然災害発生時には、被災地への災害派遣を行い、緊急復旧作業や避難支援活動などを実施します。国際貢献活動への参加や、地域住民との交流を目的とした民生協力活動にも積極的に取り組んでいます。

団長は陸将補が務め、船岡駐屯地司令も兼任しています。

歴史

第2施設団は1961年8月17日、仙台駐屯地で編成されました。当初は、団本部、本部付隊、3個の施設大隊、2個の地区施設隊から構成されていました。その後、幾度かの改編を経て、現在の組織体制となりました。

主な改編は以下の通りです。

1963年: 団本部が船岡駐屯地に移駐。
1974年: 建設大隊と施設大隊を廃止し、施設群を新編。
1983年: ダンプ車両中隊を団直轄とする。
1989年: 地区施設隊を廃止し、施設中隊に改編。
1998年、1999年: 施設群の改編。坑道中隊、水際障害中隊、施設器材中隊などの新編・廃止が行われました。
2006年: 整備部門を東北方面後方支援隊に移管。
2010年: 施設中隊の改編、坑道中隊と施設器材中隊の廃止。
2017年: 水際障害中隊が第2施設団直轄となる。
2018年: 施設群の縮小改編。

これらの改編を通して、第2施設団は常に最新の装備と体制を整え、任務遂行能力の向上に努めてきました。

組織

第2施設団は、以下の部隊から構成されています。

団本部: 司令部機能を担います。
第10施設群: 船岡駐屯地に所在。
第11施設群: 福島駐屯地に所在。
直轄部隊: 複数の部隊から構成されます。具体的な部隊構成は、機密情報に当たるため公開されていません。

各施設群は、複数の施設中隊から成り、それぞれの専門分野（道路、橋梁、建築など）を担当しています。直轄部隊には、特殊な任務を担う部隊が含まれると考えられます。

また、整備支援部隊として東北方面後方支援隊第105施設直接支援大隊が協力しています。

駐屯地

第2施設団の主要な駐屯地は以下の通りです。

船岡駐屯地 (宮城県): 団本部、第10施設群
福島駐屯地 (福島県): 第11施設群
岩手駐屯地 (岩手県): 第346施設中隊（第10施設群隷下）
* 秋田駐屯地 (秋田県): 第347施設中隊（第11施設群隷下）

任務と役割

第2施設団は、東北地方の安全保障に貢献する上で非常に重要な役割を担っています。平時における施設整備支援から、災害時の緊急対応まで、その活動範囲は多岐に渡ります。

その任務は、東北地方の住民の安全と生活を守ることに貢献しています。

まとめ

第2施設団は、東北地方における陸上自衛隊の施設整備の中核を担う部隊です。長年にわたる歴史と経験、そして高度な技術を有する隊員によって、東北地方の安全と発展に貢献し続けています。その活動は、平時における訓練から、災害時における緊急対応まで、多岐に渡り、常に地域の安全と安心を支えています。今後も、東北地方の防災・減災対策において、重要な役割を担っていくことでしょう。

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