第10軍団 (ウクライナ陸軍)

第10軍団の概要と編制

概要

第10軍団（だい10ぐんだん）は、ウクライナ陸軍に所属する軍団で、司令部はポルタヴァ州のポルタヴァに位置しています。この軍団は、北大西洋条約機構（NATO）の支援を受けて新たに組織されたものであり、2023年4月に発生したアメリカ国防総省の機密文書流出によりその存在が明らかとなりました。現在、この軍団の兵力は約2万から3万名と推定され、200両以上の戦車、さらに約700両の歩兵戦闘車や装甲兵員輸送車を保有しているとの情報があります。2023年にはウクライナ南部のザポリージャ州において、反攻作戦に参加した実績があります。

編制

2025年の時点で、第10軍団の具体的な編制は以下のようになっています。各独立旅団はそれぞれ役割を持ち、ウクライナ軍の戦力を強化する重要な要素となっています。具体的な編制は次の通りです。

• - 第10軍団本部：軍団の指揮を担う中心的な役割。
• - 第5独立重機械化旅団：重機械化部隊として、多様な戦闘任務に対応。
• - 第33独立機械化旅団、第115独立機械化旅団、第116独立機械化旅団、第117独立重機械化旅団、第118独立機械化旅団：これらの旅団は機械化部隊で、迅速な展開と強力な火力支援を提供。
• - 第48独立砲兵旅団：火砲を用いた攻撃を専門とし、戦場での火力を確保。
• - 第12独立戦車大隊：戦車の運用に特化した部隊で、敵に対する迅速な攻撃を行う。
• - 第151独立偵察攻撃大隊：敵情報の収集及び直接攻撃を担当。
• - 第94独立工兵大隊：工兵任務を担当し、構築物や障害物を管理。
• - 第229独立兵站大隊：補給や物資の管理を行う。
• - 第582独立保安支援大隊：部隊の安全を担保するための部隊。
• - 第82独立管理大隊：組織と指揮の管理を行う。

これらの部隊は、陸軍における様々な任務に対応するため、緻密に編成されており、ウクライナの防衛力を強化するための重要な役割を果たしています。

まとめ

第10軍団は、ウクライナの軍事活動において重要な位置を占めており、その存在はNATOの支援に支えられています。編成された部隊は多様で、各部隊が連携し合うことで、ウクライナの防衛力を向上させています。今後の展開にも注目が集まっており、その運用において果たす役割が期待されています。

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