第11回全国中等学校ラグビーフットボール大会

第11回全国中等学校ラグビーフットボール大会

1929年1月、兵庫県西宮市にある甲子園南運動場で、第11回全国中等学校ラグビーフットボール大会が開催されました。この大会は、旧制中学校や実業学校を対象とした、ラグビー競技の重要なイベントとなっています。特筆すべきは、朝鮮からの中学校が初めてこの大会に出場したことです。

出場チーム

この大会には複数の学校が集まり、それぞれが競技を通じて力を試しました。参加したのは以下のチームです。

• - 早稲田実業学校（東京府） - 3大会連続の出場。
• - 慶應義塾普通部（東京府） - 3大会連続の出場、今回で4回目。
• - 京都府立京都第三中学校（京都府） - 4年ぶりの出場、これが2回目。
• - 同志社中学校（京都府） - 10大会連続の出場を果たす。
• - 大阪府立天王寺中学校（大阪府） - 4大会連続の出場。
• - 兵庫県立第一神戸中学校（兵庫県） - 今大会が初出場。
• - 福岡県立修猷館中学校（福岡県） - 初出場。
• - 京城公立中学校（外地） - 初参加。

各学校は激戦を繰り広げ、特に同志社中は注目を集めました。

試合結果

大会は様々な試合を経て進行しました。まずは1回戦の結果を見てみましょう。

• - 慶應普通部 0 - 13 同志社中
• - 京三中 0 - 11 天王寺中
• - 京城中 0 - 32 神戸一中
• - 修猷館中 3 - 16 早実

続いて、準決勝の結果です。

• - 同志社中 18 - 3 天王寺中
• - 神戸一中 3 - 10 早実

そして決勝戦では、同志社中と早稲田実業学校が対戦しました。結果、
同志社中 41 - 0 早実 となり、同志社中は3大会連続となる8回目の優勝を飾りました。この勝利は戦前の全国大会で最大の点差を記録しています。

総括

第11回全国中等学校ラグビー大会は、新たな顔ぶれの参加を迎えつつ、長い歴史を有するチームが優勝を決めるという素晴らしいイベントとなりました。同志社中学校の圧倒的な強さは、多くの観衆の心に刻まれ、この大会がラグビーの発展に寄与したことは間違いありません。今後の大会でも、新たなドラマが期待されます。

参考文献

• - 日本ラグビー2005 平成16年～平成17年公式戦主要記録 ISBN 4-583-03863-1

外部リンク

大会公式サイト（毎日放送）では、歴代優勝校の情報が掲載されています。

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