第13回宝塚記念

第13回宝塚記念（1972年6月4日）

1972年の宝塚記念は、阪神競馬場で開催され、出走馬はわずか7頭という少数精鋭のレースとなりました。前年の優勝馬アカネテンリュウの引退により、ファン投票で1位に輝いた馬が不在の中、関東から天皇賞馬のメジロアサマとベルワイドが参戦し、競馬ファンの関心を集めました。

出走馬・状況の分析

この年、当レースでは注目の2頭が臨みました。1番人気のベルワイドは、4歳時にクラシックに挑戦したものの、あまり成功を収められず、古馬となった今年は天皇賞（春）で見事な走りを見せ、1番人気に支持されました。一方、2番人気のメジロアサマは、転厩後に成績を伸ばし、安田記念で初勝利を果たすなど、実力を証明しました。

3番人気には、準オープン馬のショウフウミドリが名を連ねました。この馬は、前日のレースから宝塚記念に臨んだこともあり、ファンからの支持を得ていました。出走馬の中には、タイヨウコトブキやヤマニンホマレ、道悪巧者のシンシティなども名を連ねていて、それぞれが見せ場を作り出す期待がありました。

レースの展開

レースのスタート後、ショウフウミドリが前半をセーブし、向正面では3番手の内に位置しました。一方、シンシティは外から追走し、4コーナーでは接近していきます。この後、シンシティが内からのタイヨウコトブキと外からのキームスビィミー、ベルワイドの追撃を受けましたが、先にリードを奪ったのはシンシティでした。

また、ベルワイドは途中から盛り返しを図り、他の馬と接触しながらも健闘を見せました。ところが、直線では各馬の激しい競り合いが繰り広げられ、最後の100メートルでは複数の馬が先頭を争う展開となりました。しかし、最後に目立ったのはシンシティで、内から巧みに進出し、最終的にはゴール前の競り合いを勝ち取りました。

レース結果

レースの結果、1着はシンシティ、2着にショウフウミドリ、3着はタイヨウコトブキが入りました。この年の宝塚記念は、展開に左右される刺激的な競馬となり、観客やファンの記憶に深く刻まれることとなりました。

払戻

このレースの払戻金額については、各人気馬の成績やレースの展開により変動したことでしょう。レースを支えたファンや関係者にとって、特別な思い出となる瞬間だったに違いありません。

競馬の魅力を改めて感じさせる一戦となった1972年第13回宝塚記念。次回もこうした素晴らしい競走馬たちによる熱い戦いが繰り広げられることを期待したいものです。

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