第13回衆議院議員総選挙

第13回衆議院議員総選挙の概要

第13回衆議院議員総選挙は、1917年（大正6年）4月20日に日本で実施された重要な選挙です。この選挙は、日本の帝国議会における衆議院議員を選出するためのもので、国家の政治動向に大きな影響を与えました。

選挙の背景

日本の政治は、明治維新からその後の大正時代にかけて大きな変遷を遂げました。この時代は、さまざまな政党が台頭し、国民の政治参加が進む中で、議会政治が重要な要素となってくる時期でした。第13回となるこの選挙は、特に立憲政友会と憲政会の対立が目立った選挙であり、各党の支持基盤が試される場となりました。

選挙データ

この選挙の具体的なデータは以下の通りです。内閣は寺内正毅内閣で、解散日は1917年1月25日、そして公示日は同年1月31日となっていました。投票日は4月20日で、改選数は381議席、選挙制度は大選挙区制を採用し、一部に1人区制が見られました。

有権者は142万2126人で、制限投票を設けており、直接国税10円以上を納税し、満25歳以上の男性が投票権を持っています。この結果、投票率は91.92%と高い水準を記録しました（前回比0.21%）。

政党別の結果

選挙の結果は各党派において異なる議席配分となりました。主な党派別の獲得議席は以下の通りです。

• - 立憲政友会: 163議席

総裁は原敬、幹事長は江藤哲蔵です。

• - 憲政会: 121議席

総裁は加藤高明、幹事長は富田幸次郎です。

• - 立憲国民党: 36議席

総理の犬養毅が率います。

• - 中立（無所属）: 61議席

これにより、当選者数を見ても、立憲政友会からは初当選者57名、憲政会からは24名、立憲国民党からは9名の議員が選出されました。

その他の結果

返り咲きや復帰を果たした議員も多く、全体では61名が復帰しました。立憲政友会から39名、憲政会からは9名、立憲国民党から5名の当選者が復帰します。一方で、立憲政友会からは42名、憲政会から112名、立憲国民党からは7名、中立からは30名の議員が引退、もしくは落選となりました。

総評

この選挙は、日本の政治体系における政党の力関係を再確認する場となり、特に立憲政友会が強い影響力を持っていることを示しました。国民の投票参加が高まったことで、政治が国民の声を反映する重要な機会とされ、この後の日本政治においても重要な影響を与え続けました。

選挙について詳細な議事録や関連文献は、「議会制度百年史 - 院内会派編衆議院の部」（大蔵省印刷局、1990年）などで確認できます。この選挙は、まさに日本の近代史を語る上で欠かせない出来事の一つといえるでしょう。

もう一度検索