第14代総選挙 (大韓民国)

第14代総選挙

1992年3月24日に実施された第14代総選挙は、大韓民国の国会議員を選出するための重要な選挙でした。この選挙は、1948年の初代総選挙以来の第14回目のものであり、第六共和国時代における2回目の選挙でもあります。韓国では、選挙の回数を「第○回」ではなく「第○代」と表現するのが一般的で、名称は「総選挙」ではなく「総選」とされることが多いです。

概要

この選挙は、国会議員の4年任期が満了することに伴い行われ、同年12月に予定されている大統領選挙の前哨戦とも目され、国民の関心が高まりました。選挙結果では、与党の民主自由党（民自党）が、選挙前の議席数を大幅に削減し、対して最大野党の民主党および新たに結成された統一国民党が議席を伸ばす結果となりました。特に、民自党の敗北は大きな衝撃を与えました。

基礎データ

この選挙は前年12月に改正された国会議員選挙法に基づいて実施されました。改正の主な特徴としては、地域区の議席数の増加と全国区でのボーナス議席の廃止がありました。これにより、地域区の投票結果が全国区に直接反映される仕組みとなりました。

• - 選挙日: 1992年3月24日
• - 改選数: 299議席
• - 小選挙区: 237議席（前回より13議席増）
• - 比例代表: 62議席（前回より13議席減）
• - 投票者数: 29,003,828名
• - 候補者数: 地域区1,052名

選挙結果

この選挙では71.9%の投票率が記録され、20,843,482名が投票を行いました。全体の有効票数は20,583,812票に達しました。出典として韓国中央選挙管理委員会の「歴代選挙情報システム」が挙げられています。

選挙結果として、民自党は194議席から149議席へと議席数を大幅に減少させ、過半数を確保することができませんでした。一方、民主党と統一国民党は議席を増加させ、選挙前よりも強い立場を確立しました。特に最近結成された国民党は、支持基盤の拡大に成功しました。

地域別の結果と政治的背景

地域別に見ると、民自党は主にソウルや中央部を抑えましたが、民主党は全羅道とソウル市で強い支持を得ました。これにより、地域分断を背景とした政治的構造が顕著に現れ、各政党の支持地域が色濃く示される結果となりました。特に、金大中が率いる民主党は、全選挙区の44選挙区中25選挙区で勝利し、全羅道で強い支持を受けました。一方、民自党は釜山地域での支持は弱く、依然として地域性が強く影響していました。

女性候補者と当選者

この選挙では、女性候補者が地域区に19名、全国区に16名立候補しましたが、結果的には全国区で3名のみが当選しました。これは、地域区では全て落選したため、女性の政治参加の現状を反映する厳しい結果となりました。

選挙の結果が大韓民国の政治にどのような影響を与えたかについては、その後の政治状況や政策の変動を各方面が注視しています。

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