第14回参議院議員通常選挙

第14回参議院議員通常選挙概要

1986年7月6日に日本で実施された第14回参議院議員通常選挙は、国会の上院である参議院の議員を選出する重要な選挙です。本選挙は、当時の第38回衆議院議員総選挙と同日で行われ、これにより衆参同日選挙として注目を集めました。1980年以来、6年ぶりの衆参同日選挙であり、2022年までの間には同様の選挙は行われていないことが特徴です。

選挙の結果、自民党は大勝を果たし、議席数を過半数の20議席以上上回る結果となりました。また、同日に行われた衆議院選挙でも自民党は公認候補だけで300議席を獲得し、結党以来の最高記録を樹立しました。この時、自民党総裁の中曽根康弘が党を率いており、その影響力を強く示した選挙でした。

選挙データ

• - 内閣: 第2次中曽根内閣（第72代）
• - 公示日: 1986年6月18日
• - 投票日: 1986年7月6日
• - 改選数: 126議席
• - 選挙区: 76議席
• - 比例区: 50議席
• - 選挙制度:

- 選挙区は小選挙区制（26議席）と中選挙区制（50議席）が採用されました。
- 比例区は拘束名簿式比例代表制となっています。

• - 有権者数: 86,426,845名

- 男性: 41,842,106名
- 女性: 44,584,739名

• - 投票率: 71.3%

主要な政党とその役員

本選挙には多くの政党が立候補しましたが、特に主要な政党として以下の党が挙げられます。

• - 自由民主党 (自民党): 中曽根康弘が党首で、選挙で大きな支持を得ました。
• - 日本社会党: 石橋政嗣が中央執行委員長を務め、重要な役割を果たしました。
• - 公明党: 竹入義勝がリーダーとして活動しました。
• - 日本共産党: 宮本顕治が党を率い、独自の立ち位置を保ちました。
• - 民社党: 塚本三郎が中央執行委員長でした。

選挙結果と影響

結果として、自民党は圧勝を遂げ、議席数を大幅に増やしました。これは彼らの政治的な強さを示すものとなり、その後の政権運営にも大きな影響を与えました。また、1989年には次の参議院選挙が憲法に基づいて行われましたが、昭和天皇の崩御に伴い、厳しい政治情勢の中で開催されました。

この選挙によって得られた教訓や結果は、その後の日本の政治における動向や、政党間の競争にもさまざまな影響をもたらしました。私たちが現在の政治環境を理解するためには、このような歴史的な選挙の分析が不可欠です。

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