第15軍 (日本軍)

第15軍（だいじゅうごぐん）

第15軍は、大日本帝国陸軍の軍の一つであり、1941年（昭和16年）11月に編成されました。主にビルマ（現在のミャンマー）方面の作戦を担当し、第二次世界大戦中に重要な役割を果たしました。

軍概要

第15軍は、太平洋戦争（大東亜戦争）の開戦直前に編成され、南方作戦の一環としてビルマ戦線に投入されました。ビルマは、イギリス領インドとタイ（当時はタイ王国）に隣接しており、戦略的に重要な地域でした。第15軍は、この地域での作戦を指揮し、連合軍との激戦を繰り広げました。

歴代司令官

第15軍の歴代司令官は以下の通りです。

飯田祥二郎 中将：1941年（昭和16年）11月5日 - 1943年（昭和18年）3月18日
飯田祥二郎は、初期の第15軍を指揮し、ビルマ戦線での作戦を統括しました。
牟田口廉也 中将：1943年（昭和18年）3月18日 - 1944年（昭和19年）8月30日
牟田口廉也は、インパール作戦を指揮したことで知られています。この作戦は、補給の困難さや作戦計画の甘さから、甚大な損害を出す結果となりました。
片村四八 中将：1944年（昭和19年）8月30日 - 終戦
片村四八は、終戦まで第15軍を指揮し、連合軍との最終的な戦闘を経験しました。

歴代参謀長

第15軍の歴代参謀長は以下の通りです。

諌山春樹 少将：1941年（昭和16年）11月14日 - 1942年（昭和17年）12月1日
中永太郎 少将：1942年（昭和17年）12月1日 - 1943年（昭和18年）3月18日
小畑信良 少将：1943年（昭和18年）3月18日 - 1943年（昭和18年）5月26日
久野村桃代 少将：1943年（昭和18年）5月26日 - 1944年（昭和19年）9月22日
吉田権八 少将：1944年（昭和19年）9月22日 - 終戦

最終司令部構成

終戦時の第15軍の司令部構成は以下の通りでした。

司令官: 片村四八 中将
参謀長: 吉田権八 少将
高級参謀: 山口貞男 大佐
高級副官: 山口精一 少佐
兵器部長: 川合潔 大佐
経理部長: 三浦日出雄 主計大佐
軍医部長: 島津清志 軍医少将
獣医部長: 有馬純行 獣医中佐
法務部長: 西田順治 法務少佐

所属部隊

第15軍の所属部隊については詳細な情報は少ないですが、歩兵部隊、砲兵部隊、工兵部隊などが含まれていたと考えられます。これらの部隊は、ビルマの地形や気候に対応しながら、連合軍との戦闘に従事しました。

第15軍は、ビルマ戦線において、過酷な環境下での作戦を強いられました。特にインパール作戦では、多くの犠牲者を出し、その作戦計画や指揮系統の問題点が指摘されています。終戦時には、他の多くの部隊と同様に、武装解除が行われました。第15軍の歴史は、太平洋戦争における日本軍の戦略、作戦、そしてその限界を示す重要な事例の一つです。

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