第165回国会

第165回国会の概要

第165回国会は、平成18年（2006年）9月26日に開催され、12月19日までの84日間の会期で行われました。この国会は、自民党の総裁選で選ばれた安倍晋三氏が内閣を組織し、初めて臨んだ国会でもありました。

主要な法案の審議

この国会では、いくつかの重要な法案が審議されました。多くの法案は、第164回国会からの継続審議案件でした。特に注目された法案には以下のものがあります。

教育基本法改正案

この改正案は、高校の必修科目未履修問題や、生徒・児童の自殺問題などに関連して審議されました。また、タウンミーティングでの質問依頼の問題も影響を与えました。衆議院では野党が欠席し、参議院でも反対があったものの、最終的には可決されました。

テロ対策特別措置法改正案

この法案は、国際的なテロに対抗するための施策を再構築するもので、引き続き重要な法律として位置づけられました。

防衛庁設置法等改正案

防衛機関の地位を強化するための法案で、国防に関する体制を見直すものでした。

国民投票法案

与党からの提出および民主党からの提案のいずれも継続審議となりました。

それ以外の法案

信託法改正案や少年法改正案も審議されましたが、いずれも結論には至りませんでした。

成立した法律

会期中に成立した法律には以下のものがあります：

• - 独立行政法人平和祈念事業特別基金等に関する法律の廃止等に関する法律（平成18年12月22日）
• - 入札談合等関与行為の排除及び防止に関する法律の一部を改正する法律（平成18年12月15日）
• - 政治資金規正法等の一部を改正する法律（平成18年12月20日）
• - 観光立国推進基本法（平成18年12月20日）
• - 信託法（平成18年12月15日）

この他にも、地方分権改革推進法や防衛庁設置法等の改正案など、幅広く法律の整備が行われました。

会期中の出来事

9月26日の召集日には、小泉内閣の総辞職が行われ、その後安倍晋三が新内閣総理大臣に選ばれました。また、同日には追悼演説が行われ、7月に亡くなった橋本龍太郎元首相を偲びました。

その後も、安倍総理の所信表明演説、予算委員会の開催、日中首脳会談、北朝鮮の核実験に対する抗議決議の採択など、重要な政治的出来事が続きました。

11月には教育基本法の改正案が衆議院を通過し、最終的に12月には幾つかの重要法案が成立しました。

まとめ

第165回国会は、日本の政治において重要な変化が生じる国会でありました。新たに安倍内閣が発足する中で、多くの法律が審議され、成立しました。特に教育基本法の改正など、国民生活に直結する法案が多く含まれていたことが特徴的でした。また、北朝鮮の核実験に対する迅速な反応もあり、日本の安全保障に関する意識の高まりを示す国会でもありました。

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