第17代総選挙 (大韓民国)

第17代総選挙の概要

第17代総選挙は、大韓民国の国会議員を選出するために2004年4月に実施された重要な選挙です。これは1948年5月に行われた初回の選挙以降、実に17回目のセッションとなります。今回の選挙では、盧武鉉大統領の支持を集める「開かれたウリ党」が勝利を収め、政局に大きな影響を与えました。

選挙の背景

この選挙は、国会議員の任期満了によるものであり、予定されていた3月12日に行われた野党による盧武鉉大統領への弾劾訴追案提出が、選挙の雰囲気を一変させました。この訴追案は国会で198票の賛成を得て可決され、盧武鉉大統領の職務権限が一時的に停止されるという前代未聞の事態が発生しました。この出来事は多くの国民に驚きをもたらし、選挙運動がそれに伴って激化しました。

国民にとって、野党の行動は党の利益を優先したものとして反発を招き、全国各地で弾劾訴追反対の集会が開かれました。このような背景の中、ウリ党は支持率を急激に上昇させ、多くの候補者を擁立して選挙戦に臨むことになります。

主要データ

選挙は2004年4月15日に実施され、299議席が改選されました。選挙制度は小選挙区比例代表並立制を採用し、投票率は60.6%と前回より若干上昇しました。

売国の立場と議席数

選挙結果として、開かれたウリ党は前年の49議席から一気に152議席へと跳ね上がり、第1党となりました。この結果、1987年以降の韓国政治において初めての「与大野小」の状況が出現しました。

一方、ハンナラ党は朴槿恵の指導のもと、121議席を確保して第2党に留まりましたが、以前の137議席からは減少しました。民主党は大きく後退し、選挙前の61議席から9議席に減少する惨敗を喫しました。

政治的な構造変化

この選挙でも、地域別に見ると、ウリ党とハンナラ党がそれぞれ全羅道と慶尚道で大きな票を得る結果となりましたが、ウリ党は従来のハンナラ党の地盤でも議席を掴むことに成功しました。こうした地域感情の緩和は、大きな政治的転機を意味します。

また、多くの女性議員と新人議員が当選し、国会内部でも大きな変化が見られました。男女の平等を促進するため、比例代表の候補者の半数以上が女性であったため、最終的に39名の女性が当選しました。これは前回の選挙と比較しても大きな前進です。

結論

第17代総選挙は、盧武鉉大統領の弾劾をめぐる争いが大きく影響した選挙となり、ウリ党の圧勝が韓国の政治風景を一変させる結果となりました。また、地域の壁が崩れつつあり、女性や新しい人材が政治の場に進出したことで、次代の政治に向けた期待も高まっています。

もう一度検索