第18回スーパーボウル

第18回スーパーボウル概要

1984年1月22日、フロリダ州タンパのタンパ・スタジアムで、第18回スーパーボウルが開催されました。この年の対戦カードは、NFCチャンピオンのワシントン・レッドスキンズとAFCチャンピオンのロサンゼルス・レイダースでした。試合の結果、レイダースが38対9という圧倒的なスコアで勝利し、3年ぶりにスーパーボウル制覇を達成しました。最優秀選手（MVP）には、191ヤードを走ったレイダースのランニングバック、マーカス・アレンが選ばれました。テレビ中継はCBSが担当し、全国で約7,762万人が視聴しました。

開催地の選定背景

スーパーボウルの開催地は、1981年6月のNFLオーナー会議でタンパに決定されました。タンパでのスーパーボウル開催は初めてとなり、フロリダ州内ではマイアミに次ぐことになります。

ワシントン・レッドスキンズの戦績

レッドスキンズは前年のスーパーボウルチャンピオンとして、レギュラーシーズンを14勝2敗という素晴らしい成績で終えました。この年のオフェンスは見事なパフォーマンスを披露し、NFL記録の541得点を叩き出しました。特に、QBジョー・サイズマンは、パス459回中276回成功で3,714ヤード、29TDを投げ、NFLで第2位のQBレーティングを獲得しました。加えて、RBジョン・リギンズは1,347ヤードを走り、24TDという当時のNFL記録を達成しました。

ロサンゼルス・レイダースの挑戦

レイダースはロサンゼルスに移転したまさに2年目であり、レギュラーシーズンを12勝4敗で終えてAFC西地区を制しました。QBジム・プランケット、TEトッド・クリステンセン、RBマーカス・アレンを中心に、非常に強力なオフェンスを展開しました。特にアレンは、1,014ヤードのランを記録し、チームトップのスコアを実現しました。

プレーオフの経過

レイダースは、プレーオフでピッツバーグ・スティーラーズとシアトル・シーホークスをそれぞれ38対10、30対14で下し、決勝戦に進出しました。一方、レッドスキンズも圧勝でロサンゼルス・ラムズ、さらにはサンフランシスコ・フォーティナイナーズを打ち破り、連続出場を決めました。

試合の流れ

試合開始から最初の得点はレイダースによるもので、ブロックされたパントによって得点を先行させます。レッドスキンズは続く攻撃でフィールドゴールを成功させますが、その後もレイダースが得点を重ね、前半終了時には21対3とリードします。レッドスキンズは後半最初のドライブで1TDを奪いますが、逆転には至りません。第4クォーターでもレイダースが得点を重ね、最終的に38対9で勝利を収めました。

伝説の瞬間と影響

この試合では、レイダースが記録的得点を挙げ、スーパーボウル史に名を刻みました。また、テレビ中継や halftime show、そして広告が注目され、特にAppleの「Macintosh」の広告は大きな反響を呼びました。このスーパーボウルは、プロスポーツの祭典としての重要性を再確認させるものでした。

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