第18機甲師団 (シリア)

第18機甲師団の概要

概要

第18機甲師団はシリア・アラブ陸軍(SAA)の自律予備役師団の一つで、もう一つは第17師団です。この師団はシリア陸軍内で最も小規模な部隊であり、約7000人の兵力を有しています。

組織構成

第18機甲師団は以下の部隊から成り立っています。

• - 第131機甲旅団
• - 第134機甲旅団
• - 第167機甲旅団
• - 第120機械化旅団
• - 第64砲兵連隊

これらの部隊は、機甲、機械化、砲兵の分野で特化されており、地上戦闘において多様な役割を果たすことが求められています。

歴史

シリア内戦での活動

第18機甲師団は、2013年の夏までは予備役としての機能を持っていましたが、その後シリア内戦に深く関与することになります。特に、同年11月には欧州連合が指名した司令官Wajih Mahmud少将が、ホムスでの暴力行為に関連して制裁を受けています。この師団は、特殊部隊や第4機甲師団からの増援を受ける形で、ホムス地域での重要な戦闘に参加しました。

8月13日にはデリゾール市のRashdin郊外で、政府軍が民兵勢力から市を解放しようとした際に衝突が発生しました。反体制派は市内の病院を攻撃し、その影響で多くの死傷者が出ることはありませんでした。しかし、al-Jbeila、Hawiqa、Sina'a地区においての衝突では、反体制派のメンバー4人が死亡しています。

バアス党地方本部の攻防

8月20日には、Hawiqa地区のバアス党地方本部を含む地域が反体制派の掌中に落ちるという事態が発生しました。反体制派はこの戦闘で政府軍の兵士160人と自軍の数十人が亡くなったと主張しています。その結果、政府軍はJouraとGhazi Ayyash地区からの反攻を行い、爆撃を開始しました。

クウェートから供給された地対空ミサイルを持つ自由シリア軍の「Ahfad al-Rasul旅団」がHawiqa制圧において中心的な役割を果たしたとされ、この事実は戦局に大きな影響を与えました。同日、政府軍はHawiqa地区の反体制派を攻撃し、戦車やロケットランチャーを使用して彼らを排除しようとしました。情報によれば、Hawida地区はJouraにおいて重要な軍の拠点の近くにあり、反体制派に近づく余地を与えないような戦術が展開されていました。

まとめ

第18機甲師団は、シリア内戦における中核部隊であり、大小さまざまな衝突に参加し続けています。その活動は、シリア情勢の変動とともに進化し、現場の要求に応じた戦略が求められています。師団の動向は、他の部隊や政府の戦略に大きな影響を与えるため、その今後の展開に注目が集まることでしょう。

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