第18空挺軍団 (アメリカ軍)

第18空挺軍団について

第18空挺軍団（だい-くうていぐんだん、英語：XVIII Airborne Corps）は、アメリカ陸軍に属する戦略的な部隊であり、1942年に設立されました。設立以来、この軍団は数々の戦闘作戦に参加し、特に第二次世界大戦中には多数の重要な任務を遂行しました。現在の司令部はノースカロライナ州フォートブラッグに位置しています。

組織と指揮

現在の第18空挺軍団の指揮系統は、クリストファー・T・ドナヒュー陸軍中将が司令官を務め、ブライアン・メンネス陸軍少将、ロバート(ボブ)・T・リッチー陸軍准将、カナダ陸軍、ジョン・P・コグビル陸軍大佐がそれぞれ副司令官や参謀長を担っています。さらに、TJ・ホランド最上級曹長が軍団の最上級曹長に就任しています。

第二次世界大戦の活動

第18空挺軍団は、1942年にルイジアナ州のキャンプ・ポークで編成され、1943年にはカリフォルニア州プレシディオ・オブ・モントレーにて再編成されました。1944年8月にはヨーロッパに展開し、第82空挺師団および第101空挺師団を指揮する任務を肩代わりしました。特にマーケット・ガーデン作戦などでは、その戦術的な能力が発揮されました。バルジの戦いでも重要な役割を果たし、ドイツ領内への侵攻を担ったヴァーシティー作戦においては、最大規模の空挺作戦を実施しました。この戦役の後、1945年に解散しました。

冷戦時代の役割

第18空挺軍団は、1951年に再編成されて以来、アメリカ陸軍の主要な戦略的部隊として数多くの戦闘任務や人道支援任務に参加してきました。特に1960年代には、ドミニカ共和国やベトナム戦争、暴動鎮圧や人質救出作戦など、多岐にわたる任務を遂行しました。また、1980年代には中東への展開も行い、湾岸戦争にも参加するなど、国際的な任務において重要な役割を果たしてきました。

21世紀の展開

21世紀に入ると、第18空挺軍団はアフガニスタンやイラクへの展開を行い、近代的なアメリカ軍の一部として重要な任務を担っています。特にイラクのバグダードでは、再び多国籍軍団として活動し、複数回の展開を行いました。また、韓国でも共同軍事演習に参加するなど、国際的な連携を強化しています。

現在の編制

現在、第18空挺軍団は、フォートブラッグを本拠地に、戦闘部隊を含む多様な支援部隊を持っています。その戦闘序列には、第3歩兵師団や第10山岳師団、さらには第82空挺師団と第101空挺師団などが含まれ、継続的に多様な任務に適応し続けています。

まとめ

第18空挺軍団は、多くの歴史的な任務をこなしてきたアメリカ陸軍の要塞とも言える部隊です。その柔軟性と迅速な展開能力によって、これまで数多くの危機に対応してきました。戦時、平時を問わず、多様な任務を遂行し続けるこの軍団の役割は、今後も変わらず重要なものとなるでしょう。

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