第18軍 (日本軍)

第18軍

第18軍は、第二次世界大戦中の1942年（昭和17年）11月に編成された大日本帝国陸軍の軍です。当初、第8方面軍の隷下としてニューギニア方面の作戦を担当しました。

沿革

編成後、第18軍は北東ニューギニアおよび北西ニューギニアで連合国軍との戦闘を続けました。しかし、連合国軍の攻勢は激しく、日本軍は甚大な損害を被り、組織は壊滅状態に陥りました。さらに、補給路が途絶したことで、戦況はより一層悪化しました。兵士たちは敵との戦闘だけでなく、深刻な食糧不足にも苦しみ、飢餓による死者が多数発生する悲惨な状況となりました。

軍概要

第18軍は、その短い活動期間の中で、以下のような構成で運用されていました。

歴代司令官

安達二十三中将（陸士22期）：1942年（昭和17年）11月9日 - 終戦

歴代参謀長

吉原矩中将（陸士27期）：1942年（昭和17年）11月9日 - 終戦

最終司令部構成

司令官：安達二十三中将
参謀長：吉原矩中将
高級参謀：杉山茂大佐
高級副官：東平作中佐
兵器部長：林英雄大佐
経理部長：金子関蔵主計大佐
軍医部長：広瀬義夫軍医少将
獣医部長：石坂九郎治獣医大佐
司令部附：山田栄三少将

最終所属部隊

第20師団
第41師団
第51師団
第12野戦高射砲隊
第1船舶団
第44兵站地区隊
第54兵站地区隊
第3野戦輸送司令部
第四野戦輸送司令部
第12航空地区司令部
第30航空地区司令部

関連項目

* 近代陸軍の編制

第18軍は、その作戦期間を通して、連合国軍との激しい戦闘、補給の途絶、食糧不足という三重苦に苛まれました。その結果、多くの兵士が戦場や飢餓で命を落とすこととなり、太平洋戦争における悲劇の一つとして歴史に刻まれています。

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