第198回国会

第198回国会の概要

第198回国会は2019年1月28日に召集され、同年6月26日までの150日間にわたって開催されました。これにより、政府の予算や重要な法律の審議が行われ、さまざまな議題が提起されました。

召集前の動き

この国会の開催前には、2018年12月に閉会した第197回国会の後、いくつかの重要な動きがありました。例えば、長浜博行元環境大臣を含む参議院議員4名が立憲民主党に入党したほか、同年12月には衆議院議員の不在が相次ぎました。2019年1月に入ると、一部の無所属議員が立憲民主党に合流し、新たな会派が形成されるなど、議会内の動きが活発化しました。

会期中の主な出来事

国会は1月28日に開会し、初日は明仁天皇による開会の「おことば」があり、総理大臣の施政方針演説が行われました。この演説には安倍晋三内閣総理大臣や河野太郎外務大臣、麻生太郎財務大臣など数名の大臣が参加し、それぞれの所信が示されました。

代表質問が1月30日から始まり、さまざまな政党の代表が総理大臣を含む政府の各大臣に質問を行いました。2月には平成30年度の第2次補正予算案が可決され、安倍晋三首相は児童虐待の根絶に向けて取り組む姿勢を表明しました。

国会中においても議員の離党や新しい会派の設立があり、政治的な動きが続きました。3月には平成31年度予算案が可決され、消費税率引き上げに伴う景気対策費が計上されることとなりました。

4月にはアイヌ民族を初めて法律上「先住民族」と位置づけるアイヌ新法が可決されるなど、各種の法案が採択されました。特に、旧優生保護法の下での不妊手術の被害者に対する救済策が含まれる法案も通過しました。

重要な法律の可決

この国会では多くの重要な法律が成立しました。例えば、子ども・子育て支援法に関する無償化、携帯電話料金の引き下げを促すための電気通信事業法の改正、マイナンバーカードを保険証として使用できるようにする健康保険法の改正などです。また、職場でのパワーハラスメント防止や、自動運転車に関する安全基準の整備を進める法律も可決されました。

会期末と今後

6月26日をもって会期が終了しましたが、今回の国会での法案の審議は、国政に大きな影響を与えました。特に、予算委員会の開催日数が過去10年間で最少であったことが報じられ、今後の国会運営においても課題が残ることとなるでしょう。

このように、第198回国会はその任期中に多くの課題や法律が審議され、結果を出しましたが、今後の政治運営にはさらなる調整と取り組みが求められています。

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