第2回参議院議員通常選挙

第2回参議院議員通常選挙の詳細

第2回参議院議員通常選挙は、日本で1950年6月4日に実施された選挙で、国会議員である参議院議員の選出を目的としています。この選挙は、日本国憲法第102条に基づき、第1回選挙で選ばれた参議院議員の任期が3年であることから、任期満了のために行われました。

概要

最初の選挙で選ばれた議員の中には、任期が3年と定められた人々がいました。そのため、この選挙はその議席を再選するものとなります。ただし、当選した候補者の中には公職追放の影響で、選挙翌日に当選が無効とされたケースもあり、特に日本共産党から立候補した高倉輝氏は、46位と当選圏内ながらもその例に該当しました。

選挙データ

選挙は、当時の内閣総理大臣だった吉田茂のもとで行われ、投票日が1950年6月4日、正式な公示日はその約一か月前の5月2日でした。改選対象の議席は、地方区と全国区の両方にわたり、合計で61席の議席が用意されました。特に北海道選挙区では欠員補充が1つあり、全国区では6つの議席が欠員補充を含むものでした。

選挙制度

選挙制度は、地方区において小選挙区制と中選挙区制が採用され、全国区は大選挙区制を用いました。投票方法は、秘密投票や単記投票であり、地方区と全国区でそれぞれ2票制が採用されていました。また、選挙権は満20歳以上の日本国民に与えられ、被選挙権は満30歳以上の日本国民に制限されていました。

有権者数と投票率

有権者数は合計43,461,371人で、男女別では男性が約2076万人、女性が約2269万人でした。選挙に対する投票率は地方区と全国区で約72.19％の参加があり、男女間には若干の差がみられました。

政党別当選者

選挙の結果、各政党は異なる数の議席を獲得しました。自由党と日本社会党が好成績を収め、また農民協同党や緑風会も議席を確保しました。自由党からは33名、日本社会党からは30名が新たに当選し、その他の政党からも当選者が現れました。

引退者と落選

この選挙では、24名が引退し、58名が落選しました。特に自由党と日本社会党からは、多くの議員が欲しかった議席を失ったため、その影響については特筆されるところとなりました。全体として、第2回参議院議員通常選挙は日本における政治動向を強く反映した重要な選挙でした。

このように、1950年に実施された第2回参議院議員通常選挙は、ただの人数調整にとどまらず、戦後の日本の政治体制における多くの変化を示す重要な節目となった選挙だったと言えるでしょう。

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