第2後方支援連隊

第2後方支援連隊について

第2後方支援連隊は、北海道旭川市の旭川駐屯地に連隊本部を置く、陸上自衛隊第2師団の重要な後方支援部隊です。その任務は、第2師団の隷下部隊に対する補給、整備、輸送、衛生といった幅広い分野に及びます。また、災害派遣や民生協力、国際貢献活動も積極的に行っており、地域社会への貢献も重要な役割です。

編成と配置

連隊本部は旭川駐屯地に所在し、隷下部隊は旭川を中心に、名寄、遠軽、留萌、上富良野といった道内各地に展開しています。これにより、第2師団の各部隊に対し、迅速かつ効率的な後方支援を提供できる体制を整えています。

沿革

1988年3月25日、第2師団の近代化改編に伴い、第2武器隊、第2補給隊、第2輸送隊、第2衛生隊を統合し、第2後方支援連隊が発足しました。

1995年1月には、阪神淡路大震災発生に伴い災害派遣に出動。被災地での人命救助や物資輸送など、重要な役割を果たしました。

1996年3月29日、師団司令部第4部長職が専任化され、連隊長との兼補が解除されました。また、武器隊が武器大隊に改編されました。

2008年3月26日には、北部方面隊の後方支援体制の変換により、武器大隊は解隊。第2師団隷下の諸部隊の整備部門を統合し、第1整備大隊、第2整備大隊に再編されました。また、第2整備大隊特科直接支援中隊の第2直接支援小隊が名寄駐屯地に分派されました。

2011年4月22日には、対舟艇対戦車直接支援小隊が上富良野駐屯地に新編されました。

2022年3月17日、第2整備大隊第1普通科直接支援中隊が即応機動直接支援中隊に改編されました。

2024年3月21日、第2整備大隊特科直接支援中隊の第4直接支援小隊が上富良野駐屯地に移駐しました。

これらの改編を通じて、第2後方支援連隊は常に変化する状況に対応できるよう、その体制を強化してきました。

部隊編成

第2後方支援連隊は、以下の部隊で構成されています。

第2後方支援連隊本部
連隊本部付隊
通信小隊
第1整備大隊
大隊本部
大隊本部付隊
火器車両整備中隊
施設整備隊
通信電子整備隊
工作回収小隊
第2整備大隊
大隊本部
大隊本部付隊
即応機動直接支援中隊（名寄駐屯地）
第2普通科直接支援中隊（遠軽駐屯地）
第3普通科直接支援中隊（留萌駐屯地・旭川駐屯地）
特科直接支援中隊
第1直接支援小隊
第2直接支援小隊（名寄駐屯地）
第3直接支援小隊
第4直接支援小隊（上富良野駐屯地）
第5直接支援小隊
高射直接支援隊
戦車直接支援中隊（上富良野駐屯地）
対舟艇対戦車直接支援小隊（上富良野駐屯地）
偵察直接支援小隊（名寄駐屯地）
補給隊
補給隊本部
補給隊本部付隊
需品補給小隊
部品補給小隊
業務小隊
輸送隊
輸送隊本部
第1輸送小隊
第2輸送小隊
第3輸送小隊
第4輸送小隊・旭川自動車教習所
衛生隊
衛生隊本部
治療隊
救急車小隊

これらの部隊が連携し、第2師団の活動を支えています。

主要装備

第2後方支援連隊は、各種車両、整備器材、補給品などを保有しています。これらの装備を駆使し、後方支援任務を遂行しています。

廃止された部隊

第2後方支援連隊武器大隊（2008年3月26日廃止）
第2後方支援連隊第2整備大隊の第1普通科支援中隊（2022年3月16日廃止）

これらの部隊は、組織改編に伴い廃止されました。

関連組織

第2後方支援連隊は、陸上自衛隊の各学校や他の後方支援部隊と連携しています。

陸上自衛隊武器学校
陸上自衛隊需品学校
陸上自衛隊輸送学校
陸上自衛隊衛生学校
九州補給処
第5後方支援隊
第7後方支援連隊
第11後方支援隊
北部方面後方支援隊

これらの組織との連携を通じて、より高度な後方支援体制を構築しています。

外部リンク

後方支援連隊の公式ウェブサイトへのリンク'>第2後方支援連隊


第2後方支援連隊は、北海道の防衛を支える重要な存在であり、今後もその活躍が期待されます。

もう一度検索