旭川駐屯地

旭川駐屯地：北海道の防衛を担う要衝

旭川駐屯地は、北海道旭川市春光町に位置する陸上自衛隊の駐屯地です。第2師団司令部をはじめ、多くの部隊が駐屯しており、北海道における防衛の中核を担っています。

歴史

旭川市は、古くから軍都として栄えた歴史を持ち、かつては旧日本軍の第7師団が駐屯していました。このため、駐屯地内には第7師団の歴史を伝える「北鎮記念館」が設置されており、当時の貴重な資料や遺品を見学することができます。

駐屯地の歴史は、警察予備隊旭川部隊の発足に始まり、保安隊、そして陸上自衛隊へと変遷を遂げました。1952年には第2施設大隊が、1952年末には第2管区総監部などが移駐。1954年には陸上自衛隊の発足に伴い、旭川駐屯地が開設されました。その後も、第9普通科連隊の移駐や第2特科連隊の改編など、数々の変遷を経て現在の姿に至っています。

特徴

駐屯地の中央には滑走路が設けられており、第2飛行隊による訓練が行われています。この飛行隊は、通常の訓練だけでなく、山岳遭難時の捜索救助や、道北の僻地・離島への急患搬送など、地域社会への貢献も行っています。

また、広大な敷地内にはキタキツネや野良猫、エゾシカなどの野生動物が生息しており、自然豊かな環境が保たれています。特に近文台分屯地ではエゾシカの姿が見られることがあります。

駐屯部隊

旭川駐屯地には、以下の主要部隊・機関が駐屯しています。

北部[[方面隊]]隷下部隊・機関
第2師団：司令部、第26普通科連隊（一部）、第2特科連隊（第2・第4大隊除く）、第2後方支援連隊、旭川自動車教習所、第2高射特科大隊、第2施設大隊、第2通信大隊、第2情報隊、第2飛行隊、第2特殊武器防護隊、第2師団司令部付隊、第2音楽隊
北部方面混成団：第52普通科連隊（一部）
北部方面航空隊：北部方面管制気象隊（第1派遣隊）
北部方面システム通信群：第101基地システム通信大隊（第301基地通信中隊）
北部方面会計隊：第343会計隊
旭川駐屯地業務隊
自衛隊旭川地方協力本部
防衛大臣直轄部隊
警務隊：北部方面警務隊（第119地区警務隊）
陸上自衛隊中央輸送隊：第1方面分遣隊（第2端末地業務班）

これらの部隊は、それぞれが専門的な役割を担い、北海道の防衛に貢献しています。

過去に駐屯していた部隊

かつては、第2偵察中隊や第9普通科連隊も駐屯していました。第9普通科連隊は1995年に廃止されています。

旭川飛行場

駐屯地内には、戦前に「愛国飛行場」として開港した旭川飛行場があります。旭川空港が開港するまでは上川地方唯一の飛行場でした。現在は、第2飛行隊が訓練に使用するほか、災害派遣や急患搬送など、多岐にわたる活動を支えています。

アクセス

旭川駐屯地へのアクセスは、以下の通りです。

高速道路: 道央自動車道 旭川鷹栖IC
一般道: 国道12号、国道39号、国道40号、国道237号、国道275号など
鉄道: JR北海道 宗谷本線/函館本線/石北本線/富良野線 旭川駅
* 飛行場: 旭川空港

周辺施設

駐屯地の近くには、西旭川変電所など、重要な施設があります。

まとめ

旭川駐屯地は、北海道の防衛を担う重要な拠点です。歴史ある施設であると同時に、地域社会との連携も重視しており、災害派遣や急患搬送など、多岐にわたる活動を行っています。

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