第2日本テレビ

第2日本テレビとは

第2日本テレビ（だいににほんテレビ）は、日本テレビ放送網株式会社が運営していたインターネットを利用したビデオ・オン・デマンド (VOD) サービスの名称です。この名称はまた、同サービスに関連するテレビ番組の旧称でもあります。通称「第2日テレ」とも呼ばれており、これは日本で初めてテレビ局が主導する形でスタートしたインターネット動画配信サービスとされています。

サービスの始まりと展開

このVODサービスは2005年10月27日の深夜に始まり、連動するテレビ番組『第2日本テレビ』は同年の10月6日から放送が開始されました。第2日本テレビの編集長である土屋敏男は、「第2」という名称は単に2番目の意味ではなく、地上波で放送できないことに挑戦する「反・テレビ」という思想が込められていると説明しています。

2012年10月には「日テレオンデマンド ゼロ」と改名され、2013年4月1日より「日テレオンデマンド」と統合されました。さらに有料サービスはHuluに移行し、最新話限定の無料見逃し配信サービスは「日テレ無料TADA!」というブランド名で存続しています。

運営とシステム

現在、第2日本テレビは日本テレビ放送網株式会社の編成局デジタルコンテンツセンターにより運営されています。当初は有料での動画配信サービスとして開始されましたが、視聴者がサイト内でCMを視聴することでポイントを貯め、そのポイントを使って有料コンテンツを視聴するシステムでした。2006年4月からは無料コンテンツの数が増加し、2008年には完全に無料のサービスに移行、同時にサイトの刷新が行われました。

新たに導入されたFlash形式の動画配信により、これまでInternet Explorerでのみ視聴可能だった内容が、macOSや他のブラウザでも視聴できるようになり、視聴者層が広がりました。

特徴と成果

第2日本テレビの特徴としては、その完全無料で提供されるコンテンツが挙げられます。日本の民放キー局が運営するインターネット動画サービスの中でも、特に黒字化するなど、視聴者からの支持を得ることに成功しました。特に2009年には単月での黒字化を2度達成するなど、業界内での存在感を示すこととなりました。

2005年には完全無料キャンペーンも実施され、すべてのコンテンツが無料で提供されました。これは視聴者の増加につながり、第2日本テレビの認知度を高める要素となりました。

坂本和美のオススメ

毎週木曜日の深夜には、専属女子アナウンサーの中村亜裕美がオススメ映像を配信する「ハルシネーション」のコーナーも設けられており、視聴者との交流を図る場となっていました。また、松本人志による特別コントシリーズ「Zassa」も人気を集め、様々な話題を提供しました。

提供される多様なコンテンツ

第2日本テレビでは多岐にわたる映像コンテンツが配信されており、例えばカンヌ国際映画祭で受賞した映画や、スタジオジブリの選ぶアニメ映画なども含まれています。また、過去のニュース映像や、人気テレビ番組の裏側を見せる内容など、独自の視点からのエンターテインメントを提供していました。

結論

第2日本テレビは、地上波では実現できない独創的なコンテンツを届けることで、インターネットによる動画配信の新たな形を示しました。日本のメディア界における革新的な試みとして、多くの人々に影響を与え、その後のVODサービスにおける重要な基盤を築いたのです。

もう一度検索