第2次近衛内閣

第2次近衛内閣

第2次近衛内閣（だいにじ このえないかく）は、1940年7月22日に近衛文麿が日本の内閣総理大臣として再任されて発足した内閣です。この内閣は1941年7月18日までの約1年間にわたり、日本の政治を統治しました。近衛文麿は公爵であり、貴族院議員でもありました。この内閣は、国際情勢が大きく変化する中で、新体制運動や日独伊三国同盟に対する重要な決定を行いました。

閣僚人事

第2次近衛内閣の小池数は1940年7月22日に任命され、その在職期間は362日となっています。近衛内閣の前回の交代との通算では943日となります。また、内閣書記官長及び法制局長官も同日に任命されましたが、政務次官や参与官の任命は行われていませんでした。このような人事がどのような影響をもたらしたのかは、その後の内閣の施策や運営に関わった重要な要素となります。

内閣の動き

第2次近衛内閣は、1940年に北方の日本海を含む国際情勢の中において誕生しました。当時の米内内閣は新体制運動や日独伊三国同盟に消極的であったため、近衛文麿は国家の方針を変える必要性を感じていました。その中で、内閣発足直後の同年7月26日には「基本国策要綱」を閣議決定し、「大東亜新秩序建設」を国家の大きな目標として掲げました。また、国防国家の実現に向けても力を入れる決意を固めたのです。

続いて、1940年9月27日には日独伊三国軍事同盟が締結され、国際的な立場を強化する動きがありました。そして同年10月12日には大政翼賛会が創設され、日本の新体制運動の指導機関となります。このように、政治の枠組みを大きく変えようとする試みが続きました。1941年4月13日には日ソ中立条約を締結し、他国との外交的関係の立て直しも進められていきました。

内閣の活動は順調に見えましたが、内閣改造を目指す松岡外相を外すことによって、更なる政治的な変動を狙おうとする動きがありました。そのため、1941年7月16日に内閣は一時的に総辞職しました。ここで注目すべきは、当時の大日本帝国憲法のもとでは首相が閣僚を罷免する権限を持たなかったため、このような辞職が行われたという点です。

第2次近衛内閣は、このように内外の様々な動きに応じながら、日本の政治を導いていくこととなりました。その後の日本の歴史に大きな影響を及ぼす出来事を生み出した内閣であったと言えるでしょう。

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