第20回宝塚記念

1979年第20回宝塚記念詳細

1979年6月3日に阪神競馬場で開催された第20回宝塚記念は、特に注目を集めたレースの一つでした。この年は史上最多となる13頭が出走し、競馬ファンの期待が高まりました。レース前の予想では、ファン投票で1位を獲得したサクラショウリが1番人気に推されていました。

レース前の状況

サクラショウリは、前年に東京優駿を制した実績ある馬で、続くAJCCでも古馬のグリーングラスを撃破し、目黒記念でも勝利を収めた後、当レースに臨みました。しかし、その後のレースでは勝利から遠ざかっており、期待に応えることができるかが注目されました。

2番人気に支持されたバンブトンコートは、3歳時に関西のクラシック戦線で活躍した実績があり、特に阪神3歳Sでの勝利から注目を集めました。しかし、右前脚の剥離骨折による休養後の復帰戦では期待通りの結果が出なかったため、レースではどのような走りを見せるか未知数でした。

3番人気のホクトボーイは、以前の天皇賞で優勝を果たした実力馬で、近走の不安定な成績を逆転するチャンスを狙っていました。

レース展開

レースが開始されると、エリモジョージとグリーングラスが前方で競り合い、2コーナーではグリーングラスが先頭に立ちました。サクラショウリは慎重に進め、インターグロリアの外側に位置を取りながら徐々に進出していきます。バンブトンコートもサクラショウリの動きに合わせて位置取りを見せます。

直線に入ると、サクラショウリがグリーングラスを捉え、遂に先頭に立ちます。その後方からバンブトンコートが懸命に追い込んできましたが、届くことはできませんでした。最終的に、サクラショウリがリードを保ちながらゴールを迎え、見事な勝利を収めました。

一方、グリーングラスは怪我の影響を抱えながらも3着に粘り、騎乗していた岡部幸雄騎手は「休み明けであれだけの走りができれば、暮れの有馬記念では勝てる」という期待を寄せました。

出走馬と結果

このレースでは、サクラショウリが1着、バンブトンコートが2着、グリーングラスが3着に入賞しました。また、他にインターグロリアやエリモジョージなども参戦し、それぞれの馬の活躍が話題となりました。

レースは、晴れた天候の中で良馬場で行われ、そのパフォーマンスは世間の関心を一層高める結果となりました。第20回宝塚記念は、競馬ファンにとって記憶に残るレースとして、この年のハイライトとなりました。

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