第201軍事基地 (ロシア陸軍)

第201軍事基地について

第201軍事基地（ロシア語: 201-я военная база）は、ロシア陸軍の師団級の軍事基地であり、中央軍管区に属しています。この基地はタジキスタンの首都ドゥシャンベに位置しており、もともとは第201自動車化狙撃師団として知られていました。この部隊は名誉称号「ガッチナ」と赤旗勲章を2個獲得しており、その栄誉を引き継いでいます。

歴史的背景

独ソ戦

第201軍事基地の歴史は、1943年の独ソ戦にまで遡ります。1943年5月25日、レニングラード戦線の司令官レオニード・ゴヴォロフの命令により、解散した狙撃旅団を基に第201狙撃師団が編成されました。1944年には前線に投入され、特にガチンの戦いでの勝利により名誉称号「ガッチナ」を受けました。この戦いを皮切りに、ルガ川の渡河やナワリの解放においても大きな成果を上げ、数々の勲章が授与されました。最終的には大祖国戦争中に3人のソ連邦英雄が輩出されるなど、その功績は非常に大きなものでした。

冷戦時代

戦後、師団は冷戦時代に入ると、1945年のタジキスタンへの移動が行われ、以降は山岳狙撃師団として改編されました。その後も演習や訓練を重ね、1963年には自動車化狙撃師団に変わりました。この時期には、国境警備や軍事演習を行い、さらには戦闘用兵器が更新されるなど、時代に合わせた対応をしていました。

アフガン戦争

1979年のアフガニスタン侵攻以来、第201師団は第40軍の下でほぼ全期間にわたりアフガン戦争に従事しました。1980年に師団主力がアフガニスタンに進出し、クンドゥスを拠点に数々の作戦を展開しました。特に1986年にはクンドゥス周辺での作戦において重要な役割を果たし、多くの勲章を獲得しました。この戦争期間中には、2人のソ連邦英雄も名を馳せました。

ロシア連邦軍としての活動

ソ連崩壊後、第201軍事基地はロシア連邦の軍隊として活動を続け、1990年代のタジキスタン内戦では人道支援やインフラ修復に貢献しました。2000年代に入ると、再編成されて多国籍平和維持ミッションに参加しました。

2004年には軍事基地に改編され、その後も様々な演習に参加し続けています。現在の編成としては、自動車化狙撃連隊や航空部隊、心理戦部隊など多岐にわたる部隊が集まっています。

このように、第201軍事基地は長い歴史の中で数々の戦争と平和維持活動を経験し、今もなお重要な役割を果たしています。

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