第21回世界スカウトジャンボリー

第21回世界スカウトジャンボリー

第21回世界スカウトジャンボリー（21WSJ）は、2007年7月27日から8月8日までの期間、イギリスのエセックス州チェルムスフォードに位置するハイランズパークで開催されました。この大会は、ボーイスカウト創設100周年を記念して行われ、参加したスカウトとガールガイドは約38,000人に上りました。さらに、一般の見学者も40,000人以上が訪れ、国際サービスチーム（IST）のメンバーも8,600人加わり、史上2番目に大規模な大会となりました。このような国際的なイベントに、日本からは1510名が参加し、ホームステイや観光を楽しみました。

開催地とキャンプサイト

大会の会場となったハイランズパークは、交通の便が良く、ギルウェル・パークに近いため選ばれました。会場内は5つのハブと17のサブキャンプに分けられ、各キャンプサイトがそれぞれ異なるテーマを持ちました。参加者は特定のハブに配置され、様々な活動を楽しむことができました。

キャンプサイトの一覧

• - トロピカル・ハブ

- ジャングル SC
- ラグーン SC
- マングローブ SC
- レインフォレスト SC

• - オーシャン・ハブ

- ビーチ SC
- ハーバー SC
- フィヨルド SC
- アトール SC

• - デザート・ハブ

- オアシス SC
- デューン SC
- ワジ SC
- ツンドラ SC

• - マウンテン・ハブ

- ボルケーノ SC
- プラトー SC
- グライシャー SC
- キャニオン SC

• - アイランド・ハブ

- アイランド SC（IST専用、18歳未満の参加者は立入禁止）

スローガンと記念ワッペン

大会のスローガンは「One World One Promise」で、「ひとつの世界 ひとつのちかい」と日本語でも表現されました。このスローガンは、各国のスカウトが着用した記念ワッペンにも記載され、特に日本では日本語での表現が使われました。このワッペンは、スカウト同士の交換の際に非常に人気を博しました。

プレ大会

大会前の2005年には、ユーロジャムが同会場で開催され、12,000人のスカウトが参加しました。このプレ大会に日本からも指導者とスカウトが派遣され、事前に視察を行いました。

各プログラム

2週間にわたる大会では、参加者に多様なプログラムが提供され、スカウトたちを楽しませました。以下に主なプログラムの概要を示します。

開会式

開会式はメインアリーナで行われ、参加各国のスカウトが掲げる旗が印象的でした。様々な国のスカウトによる伝統的なダンスも披露され、ウィリアム王子やケント公が出席して言葉を述べるなど、特別な雰囲気が漂っていました。式典の後にはロックコンサートも行われ、参加者の熱気が伝わりました。

閉会式

閉会式は8月7日に雨天の中行われましたが、スカウトたちは雨が降る中でも元気に参加しました。

スプラッシュ!

サフォークのアルトン貯水池で行われたスプラッシュ!プログラムでは、様々な水上アクティビティが行われ、特に夏の暑さの中で人気でした。スカウトたちはあらかじめ配布された参加チケットを持ち、指定されたアクティビティに参加しましたが、交換も認められており、自由な選択が楽しめました。参加者同士が新しい挑戦をし、チームワークを育むことも目的とされていました。

スターバースト

スターバーストプログラムでは、スカウトたちが地域社会への奉仕活動を行い、環境への配慮とイギリス文化の理解を深めました。このように、地域とのつながりや貢献を意識する機会となりました。

大会は多くの人々にとって記憶に残る貴重な体験となり、スカウト活動の国際的な絆を深める場ともなりました。

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