第23回世界スカウトジャンボリー

第23回世界スカウトジャンボリー

第23回世界スカウトジャンボリー（23WSJ）は、2015年7月28日から8月8日までの総計12日間、山口県山口市のきらら浜にて行われました。このイベントは、世界スカウト機構が主催する4年に1度開催される国際スカウト大会であり、日本では1971年の第13回世界ジャンボリー以来、実に44年ぶりの開催となりました。

開催概要

本大会には、155の国と地域から33,628名のスカウトが集まりました。日本からの参加者は6,651名です。また、デイビジターと呼ばれる日帰り見学者も73,682名に達し、多くの人々がこの国際的な交流の場を訪れました。特に注目すべきは、経済的に困難な状況にある85の国と地域から452名を招待する「オペレーションきらら」という取り組みがあり、これは過去の世界スカウトジャンボリーにおいて最大の人数を招待したことになります。

大会テーマは「和 [WA]: a Spirit of Unity」と掲げられ、会場近郊である広島の平和記念活動の一環として「広島ピースプログラム」という平和教育プログラムも実施されました。きらら浜には、多数のキャンプサイトやワールドスカウトセンターが設けられ、様々なプログラムが行われました。さらに、山口県主催による国際交流イベント「やまぐちジャンボリーフェスタ」も開催され、地域との交流が深まりました。

参加資格

参加資格については、ボーイスカウトおよびベンチャースカウトとして1997年7月27日から2001年7月28日までの間に生まれた者が対象です。特別支援が求められる障害者スカウトも参加が可能です。また、指導者としての参加には、2015年4月1日時点で20歳以上の成人が求められ、一定の英語またはフランス語能力が望まれました。

さらに、国際サービスチーム（IST）として参加するには、18歳以上で指導者やローバースカウトとしての資格が必要でした。それぞれの役割を持った参加者が集い、ボランティア活動を通じて大会を支える重要な役割を果たしました。

大会の準備と運営

大会開催に向けた準備は、2006年に日本での招致計画が承認されたことから始まりました。2007年4月には山口県が会場として正式に決定し、2008年には韓国での世界スカウト会議において開催が決まりました。その後も日本国内外での広報活動が展開され、山口市におけるプレジャンボリーも成功裏に終わったことで、万全の体制が整えられていきました。

生活と活動

大会中の生活は、約40人で構成される隊単位で行われ、参加者は大会で指定された区画でキャンプ生活を送ります。食事は自分たちで調理し、約20m×25mの天幕で共同生活を体験しました。食材は「ハブ」と呼ばれる共有スペースで配給され、昼食はプログラム参加者に向けた専用の携行食が提供されました。

さらに、参加者のキャンプサイトは12のサブキャンプに分けられ、各ブロックに「ハブ」と呼ばれる管理施設が設置されました。ここでは食事の配給だけでなく、交流の場や緊急時の避難所も兼ね備えられていました。

統括

第23回世界スカウトジャンボリーは、国際的なスカウトの活動を通じて、各国の青少年が共に学び、交流する場となりました。多くの人々が集い、平和と友情の精神を分かち合ったこの大会は、参加者にとって忘れられない経験となったことでしょう。このような国際的なイベントは、次世代のリーダーを育成するためにも重要な役割を果たします。

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