第24回スーパーボウル

第24回スーパーボウル概略

第24回スーパーボウル（Super Bowl XXIV）は、1990年1月28日にアメリカのルイジアナ州ニューオーリンズにあるルイジアナ・スーパードームで行われました。この試合では、NFCのサンフランシスコ・フォーティーナイナーズとAFCのデンバー・ブロンコスが対戦しました。結果はフォーティーナイナーズが55-10で勝利し、これにより彼らは2年連続で、通算4回目のスーパーボウル制覇を達成しました。また、MVPにはフォーティーナイナーズのクォーターバックであるジョー・モンタナが選ばれました。

試合の展開

ナイナーズは攻撃面で圧倒的な強さを発揮し、合計8回のタッチダウンを決めました。これはスーパーボウルの歴史の中で最多の得点となります。また、55得点と得失点差の45点も過去の記録を塗り替えました。モンタナは5本のタッチダウンパスと、13回のパス成功を行ううち、19回中17回を成功させ、この試合でスーパーボウル史上に名を刻んだ記録を樹立しました。この記録はその後、第46回スーパーボウルでトム・ブレイディによって更新されることになります。

対するブロンコスは、ミネソタ・バイキングスの後に、スーパーボウルで4連敗を喫した史上2チーム目となりました。その四連敗は、QBジョン・エルウェイに「ビッグゲームに勝てないQB」という評価をもたらしました。

試合の背景

このスーパーボウルの開催地は、1985年のNFLオーナー会議で決定されました。ニューオーリンズは過去に6回以上のスーパーボウルが開催されており、今回が7回目の開催となります。フォーティーナイナーズは前年のスーパーボウルを制し、NFLトップの14勝2敗でシーズンを終えました。QBモンタナはシーズンを通じて3000ヤード以上を投げ、26タッチダウンで評価されました。これに対してブロンコスは、8勝8敗でプレーオフを逃した前年からの躍進を果たし、補強を行った上で11勝5敗でシーズンを終えました。

プレイオフと進出

プレイオフでは、ブロンコスのエルウェイが徐々に調子を取り戻し、AFCチャンピオンシップゲームではクリーブランド・ブラウンズを撃破しました。一方、フォーティーナイナーズもプレイオフを勝ち抜き、パス攻撃を軸に次々とタッチダウンを決めていきました。両チームともに相手チームを圧倒し、スーパーボウル進出を果たしました。

試合の詳細

試合はフォーティーナイナーズが主導し、最初の攻撃でライスへのタッチダウンパスを決めたことでリードを奪いました。ブロンコスもフィールドゴールで点数を挙げますが、その後はナイナーズが攻撃を重ね、得点を重ねていきます。

特に、モンタナからライスへのタッチダウンパスが連続で決まる場面が印象的でした。第2クォーターの終盤では、ライスが38ヤードのタッチダウンレシーブを決め、27-3と点差を広げて前半を終えました。後半に入り、ナイナーズはさらに得点を重ね、41-3とするなど一方的に試合を支配します。ブロンコスの唯一のタッチダウンは第4クォーターに生まれましたが、試合の流れは変わらず、ナイナーズが55-10で勝利しました。

結果と評価

モンタナは13回連続でパスを成功させるなど、その才能を遺憾なく発揮しました。ライスも7回のキャッチで148ヤードを記録し、試合を通じて輝かしいパフォーマンスを見せました。この試合はスーパーボウル史上、多くのメディアから評価され、いくつかのメディアでは最低の凡戦とも評価されていますが、それでもフォーティーナイナーズの圧巻の勝利は記憶に残ります。

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