第25回都市対抗野球大会予選

本記事では、第25回を迎えた都市対抗野球大会本戦への出場チームを決定するために行われた、全国各地での予選試合の結果を詳述します。前回大会で優勝した大昭和製紙（吉原市）は推薦により本戦出場権を得ており、それ以外の出場枠は各地区予選を勝ち抜いたチームに与えられました。地区代表枠は北海道、東北、北関東、南関東、東京（2枠）、横浜市、川崎市、山梨・静岡、信越、名古屋市、東海、北陸、京都市、大阪市（2枠）、神戸市、北近畿、南近畿、中国、四国、北九州、南九州、九州の各地域に割り当てられ、全26チームが本戦へと進みました。なお、各試合におけるコールドゲームや延長戦のイニング数に関する詳細は、ここでは触れていません。

各地区予選結果

北海道地区

1次予選

札幌地区
代表決定戦で北海道拓殖銀行が札幌スターズに7対5で勝利。札幌鉄道管理局は小樽野球協会を4対1で下し、両チームが2次予選への進出を決めました。
空知地区
リーグ戦の結果、三井砂川（3勝0敗）と住友奔別（2勝1敗）が2次予選へ進出しました。東洋高圧砂川は1次予選を免除されています。
三井砂川 5-1 三菱美唄
住友奔別 5-2 三井美唄
三井砂川 4-0 三井美唄
住友奔別 4-1 三菱美唄
三井砂川 3-2 住友奔別
三井美唄 7-0 三菱美唄
函館地区
代表決定戦は2勝先取方式で行われ、函館太洋倶楽部が青函鉄道管理局に対し、13対1と4対3で連勝し2次予選に進出しました。
旭川地区
リーグ戦の結果、三井芦別（2勝0敗）と旭川鉄道管理局（1勝1敗）が本戦出場を決めています。
三井芦別 4-1 旭川鉄道管理局
旭川鉄道管理局 3-2 旭川野球協会
三井芦別 7-0 旭川野球協会
道東地区
準決勝を経て、代表決定戦で帯広野球協会が太平洋炭鉱を3対2で破りました。敗者復活戦では太平洋炭鉱が釧路鉄道管理局を6対2で下し、帯広野球協会と太平洋炭鉱が本戦出場を果たしています。
室蘭地区
リーグ戦の結果、富士製鉄室蘭（3勝1敗）と北炭夕張（2勝2敗）が本戦出場を決めました。
富士製鉄室蘭 2-0 北炭夕張
王子製紙苫小牧 6-3 北炭夕張
富士製鉄室蘭 6-3 王子製紙苫小牧
北炭夕張 3-0 富士製鉄室蘭
富士製鉄室蘭 5-1 王子製紙苫小牧
北炭夕張 5-1 王子製紙苫小牧

2次予選

1回戦では、富士製鉄室蘭が東洋高圧砂川に1対0、三井砂川が三井芦別に6対5、帯広野球協会が北海道拓殖銀行に10対8、旭川鉄道管理局が住友奔別に4対2でそれぞれ勝利しました。
2回戦では、富士製鉄室蘭が札幌鉄道管理局を5対4、北炭夕張が三井砂川を3対1、帯広野球協会が太平洋炭鉱を10対0で破っています。函館太洋倶楽部と旭川鉄道管理局の試合はスコア不明です。
準決勝は富士製鉄室蘭対北炭夕張戦が1対0、函館太洋倶楽部対帯広野球協会戦が6対3で、それぞれ富士製鉄室蘭と函館太洋倶楽部が勝ち上がりました。
代表決定戦では、函館太洋倶楽部が富士製鉄室蘭を4対3で下し、北海道地区代表として本戦出場を決めました。

東北地区

各県1次予選を勝ち抜いたチームと、シードの富士製鉄釜石、青森林友が出場しました。

東北2次予選

1回戦では、富士製鉄釜石が山形クラブに12対1、常磐炭鉱が秋田営林局に5対4、盛岡実業が青森林友に11対3、盛岡鉄道管理局が石巻日和クラブに5対4で勝利しました。
準決勝では、富士製鉄釜石が常磐炭鉱を4対3で、盛岡鉄道管理局が盛岡実業を9対7で破りました。
代表決定戦では、富士製鉄釜石が盛岡鉄道管理局に5対3で勝利し、東北地区代表となりました。

北関東地区

各県1次予選を突破したチームが集結しました。

北関東2次予選

1回戦では、大生相互銀行が全鹿沼を3対2、日立製作所が全宇都宮を3対0、高崎鉄道管理局が明利酒類を1対0、東京電力栃木が全栃木を7対2で下しました。
準決勝では、日立製作所が大生相互銀行に2対0、高崎鉄道管理局が東京電力栃木に4対1で勝利しました。
代表決定戦では、高崎鉄道管理局が日立製作所を3対0で破り、北関東地区代表の座を獲得しました。

南関東地区

各都県1次予選を勝ち抜いたチームにより争われました。

南関東2次予選

1回戦では立川AIOが全市川に4対0で勝利。
2回戦では、馬淵建設が国鉄千葉に8対0、国際重工業が横須賀NASに13対4、立川AIOが全大宮に5対0、全府中が清峰金属に5対2でそれぞれ勝利しました。
準決勝では、立川AIOが馬淵建設に1対0、全府中が国際重工業に8対2で勝ち上がりました。
代表決定戦では、立川AIOが全府中に3対1で勝利し、南関東地区代表となりました。

東京地区

AブロックとBブロックに分かれて代表を決定しました。

Aブロック
代表決定リーグ戦の結果、ニッポンビール（3勝0敗）が本戦出場を決めました。
熊谷組 1-0 東京ガス
ニッポンビール 4-1 東京鉄道管理局
東京鉄道管理局 2-0 東京ガス
ニッポンビール 2-1 熊谷組
熊谷組 3-0 東京鉄道管理局
ニッポンビール 3-1 東京ガス
ニッポンビールが本戦出場。
Bブロック
代表決定リーグ戦の結果、全藤倉（3勝0敗）が本戦出場を決めました。
電通 5-2 明電舎
全藤倉 4-1 明治座
全藤倉 5-1 電通
明治座 1-0 明電舎
全藤倉 3-2 明電舎
明治座 6-0 電通
全藤倉が本戦出場。
決勝（青獅子旗争奪戦）
全藤倉 0-0 ニッポンビール（再試合へ）
全藤倉 6-0 ニッポンビール

横浜地区

代表決定戦は2勝先取方式で行われ、日本鋼管が日本石油に対し2対1で2連勝し、横浜地区代表となりました。

川崎地区

川崎トキコが川崎地区代表として本戦出場。

山梨・静岡地区

各県1次予選を勝ち抜いたチームが2次予選に進みました。

2次予選

準決勝では、日本軽金属が日下部パルプに9対3、本州製紙が富士山麓電鉄に7対5で勝利しました。
代表決定戦は2勝先取方式で行われ、本州製紙が1勝2敗から逆転で日本軽金属を破り（2対0、6対8、2対1）、山梨・静岡地区代表となりました。

信越地区

各県1次予選を通過したチームが2次予選で対戦しました。

信越2次予選

1回戦では、高嶺クラブが新潟コンマーシャル倶楽部に6対3、北陸銀行が長野鉄道管理局に3対2、大島農機が富山電気通信局に2対1で勝利しました。
準決勝では、不二越鋼材が高嶺クラブを6対3、北陸銀行が大島農機を10対2で下しました。
代表決定戦では、北陸銀行が不二越鋼材に5対2で勝利し、信越地区代表となりました。

名古屋地区

代表決定リーグ戦とプレーオフが行われました。

代表決定リーグ戦後、プレーオフで名古屋鉄道管理局が東海電気通信局を3対0で破り、名古屋地区代表として本戦出場を決めました。

東海地区

代表決定リーグ戦の結果、三重交通（2勝0分）が東海地区代表となりました。
三重交通 7-6 川島紡績
川島紡績 2-2 東洋紡富田
三重交通 3-2 東洋紡富田

北陸地区

各県1次予選通過チームと東洋レーヨンが出場しました。

北陸2次予選

準決勝では東洋レーヨンが金沢鉄道管理局を7対1、専売公社金沢が全福井を9対4で下しました。
代表決定戦では、東洋レーヨンが専売公社金沢に8対5で勝利し、北陸地区代表となりました。

京都市地区

代表決定戦で全大丸が西京観光を7対5で破り、京都市地区代表となりました。

大阪市地区

2チームが本戦出場。

準決勝（代表決定戦）では日本生命が電電近畿に11対3、全鐘紡が大日本製薬に10対0で勝利し、両チームが本戦出場を決めました。
決勝では日本生命が全鐘紡に9対8で勝利しました。

神戸地区

代表決定戦で神戸製鋼が新三菱重工神戸を3対0で下し、神戸地区代表となりました。

北近畿地区

代表決定戦で鐘淵化学が富士製鉄広畑に4対0で勝利し、北近畿地区代表となりました。

南近畿地区

代表決定戦で大阪鉄道管理局吹田が松下電器を5対4で破り、南近畿地区代表となりました。

中国地区

各県1次予選通過チームと米子鉄道管理局が出場しました。

中国2次予選

1回戦では東洋工業が米子鉄道管理局を7対0、備後通運が倉敷レイヨン倉敷を3対2、専売公社広島が協和発酵を4対2、広島クラブが松江クラブを16対13で下しました。
準決勝では、備後通運が東洋工業を2対0、広島クラブが専売公社広島を2対0で破りました。
代表決定戦では、備後通運が広島クラブを6対2で破り、中国地区代表となりました。

四国地区

各県1次予選通過チームにより争われました。

四国2次予選

1回戦では四国鉄道管理局が土佐電鉄に1対0、丸善石油が四国銀行に2対0、東邦レーヨンが倉敷レイヨン西条に2対0、琴平電鉄が南海足袋に7対4で勝利しました。
準決勝では、琴平電鉄が東邦レーヨンを2対1、四国鉄道管理局が丸善石油を5対0で下しました。
代表決定戦では、四国鉄道管理局が琴平電鉄を5対3で破り、四国地区代表となりました。

九州地区

北九州と南九州の代表決定戦、そして九州第三代表決定戦が行われました。

北九州代表決定戦
2勝先取方式で行われ、日鉄二瀬が八幡製鉄を2勝1敗で下し、北九州地区代表となりました。八幡製鉄は九州第三代表決定戦へ進出しました。
南九州代表決定戦
2勝先取方式で行われ、鹿児島鉄道管理局が大分鉄道管理局に2連勝し、南九州地区代表となりました。大分鉄道管理局は九州第三代表決定戦へ進出しました。
九州第三代表決定戦
2勝先取方式で行われ、八幡製鉄が大分鉄道管理局に2連勝し、九州地区代表となりました。

本戦出場チーム

上記予選の結果、推薦出場の1チームを含め、以下の26チームが第25回都市対抗野球大会本戦への出場権を獲得しました。

大昭和製紙（吉原市） - 推薦
函館太洋倶楽部（北海道）
富士製鉄釜石（東北）
高崎鉄道管理局（北関東）
立川AIO（南関東）
ニッポンビール（東京都）
全藤倉（東京都）
日本鋼管（横浜市）
川崎トキコ（川崎市）
本州製紙（山梨・静岡）
北陸銀行（信越）
名古屋鉄道管理局（名古屋市）
三重交通（東海）
東洋レーヨン（北陸）
全大丸（京都市）
日本生命（大阪市）
全鐘紡（大阪市）
神戸製鋼（神戸市）
鐘淵化学（北近畿）
大阪鉄道管理局吹田（南近畿）
備後通運（中国）
四国鉄道管理局（四国）
日鉄二瀬（北九州）
鹿児島鉄道管理局（南九州）
八幡製鉄（九州）

これらのチームが、夏の東京で都市の誇りをかけて戦いを繰り広げました。

注記：本文中の試合結果は、提供された情報を基に記載しており、コールドゲームや延長戦に関する詳細な記述は含まれていません。*

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